インドの宇宙計画では、2021年12月に宇宙に乗組員を運ぶ予定の宇宙船を試験する予定だ。
原子力・宇宙担当国務大臣のジテンドラ・シン博士は昨日、国会で提起された質問に対し書面で回答し、無人飛行は2021年12月に計画されていると述べた。2回目のテストは2022年か2023年の時期未定で実施される予定で、その後、大臣が「有人宇宙飛行の実証」と呼ぶものが行われる。
インドのミッションは「ガガンヤーン」と名付けられ、インド宇宙研究機関(ISRO)がこれまでに4回、最近では2019年に部分的に成功したチャンドラヤーン2月ミッションで使用したGSLV MkIII大型ロケットブースターに3人の宇宙飛行士を乗せて宇宙に送り込むことを目指している。GSLV MkIIIの初飛行は2014年で、プロトタイプの乗組員モジュールの再突入をテストした。
ガガンヤーンの現在のミッション計画では、3人の宇宙飛行士が低軌道で1週間過ごし、インド海域への着水前に微小重力実験を行う予定です。ISROはすでに、有人飛行用にGSLV MkIIIのブースターを改良する作業を開始しています。
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シン大臣は、乗組員候補者はすでに選抜されており、ロシアで訓練中であると述べた。また、食料と水、健康モニタリング、緊急キット、医療用品といったミッション要素は予備設計審査を通過していると付け加えた。インドのニュースメディア「ヒンドゥスタン・タイムズ」によると、ミッションのメニューには、フラットブレッド、ダール、ピクルス、チキンコルマといったインド料理の名物料理が並ぶ予定だ。
2021年後半の試験飛行に関する大臣の発表は、最初の試験がCOVID-19パンデミックによって遅れたとのこれまでの報道に反する。
ガガンヤーン計画が成功すれば、インドは自国の有人宇宙船を打ち上げた4番目の国となる。インド国民で宇宙旅行をしたのはたった一人だけだ。インド空軍のラケシュ・シャルマ氏は1984年にロシアのソユーズ宇宙船に乗り、サリュート7号宇宙ステーションで1週間過ごした。®