インテルはリアルタイム OS メーカーの Wind River を売却した。
Chipzillaは2009年に同社を8億8,400万ドルで買収し、「この買収により、Intelは、同社にとって重要な成長分野である組み込みシステムとモバイルデバイス向けの強力なソフトウェア機能を獲得することになる」と宣言した。
それがどうなったかは周知の事実です。インテルは、アーム・ホールディングス、クアルコム、サムスンが支配するスマートフォン市場を逃しました。ウインドリバーのOSはNASAの火星探査機に搭載されているかもしれませんが、地球上では別の形態のAndroidが主流です。一方、組み込み機器はLinuxでほぼ事足りています。
そこでインテルはそれを撤回し、民間投資会社TPGがウインドリバーを非公開の金額で買収した。
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インテルは、ウインドリバーが同社の「モノのグループ」にとって「重要なエコシステムパートナー」であり続けるとし、インテルが「自律的な未来を推進するための重要なソフトウェア定義インフラストラクチャの機会について協力する」ことを支援すると述べている。
ウインドリバー社長のジム・ダグラス氏は、買収を発表する声明文の中で楽観的な見方を示し、「TPGはウインドリバーに柔軟性と財務資源を提供し、独立したソフトウェア企業として当社が多くの成長機会を活かせるよう支援する」と述べた。
インテルは、ウインドリバーが得意とする技術を全て実現すると大々的に宣伝してきた。Chipzillaは、エッジデバイス、自律型デバイス、そしてインターネット関連機器といった分野で事業を展開したいと考えている。ウインドリバーや、2017年に撤退したEdison、Galileo、Jouleといった組み込みキットなしで、どのように事業を展開していくのかは、誰にも分からない。
ヒントは、Linux FoundationのプロジェクトであるAkrainoにあるかもしれません。これは「通信事業者、プロバイダー、IoTネットワーク向けのエッジクラウドインフラ」に特化したプロジェクトです。IntelはAkrainoにWind Riverのコードを組み込んでいます。Chipzillaは、オープンソース化によって、Wind Riverとの提携を維持していた場合よりも多くのXeonプロセッサを購入する理由が得られると判断したのかもしれません。®