ハードディスクドライブの部品を製造する日本のメーカーが、価格カルテルによって数百万ドルの利益を上げていたことを認めた。
米検察当局は、ニッパツが2008年5月から2016年4月までの間、他の無名の工場と共謀し、ハードディスクの読み取り/書き込みヘッドを固定するアームの部品であるサスペンションアセンブリの価格をドライブメーカーに人為的に吊り上げていたと主張している。
「ニッパツとその共謀者は、予想価格見積を含む価格情報を交換し、米国やその他の地域で販売または納入するためにサスペンションアセンブリを購入しハードディスクドライブを生産する米国および海外の顧客との交渉の材料とした」と米国司法省は月曜日に発表した。
ニッパツは、共謀に関する米国シャーマン法違反の重罪1件について有罪を認める。横浜に本社を置くこのメーカーは、2,850万ドルの罰金を支払うとともに、捜査当局の更なる捜査に協力することに同意した。
裁判所の書類(PDF)によると、NHKはこの容疑で最長5年間の保護観察処分を受ける可能性がある。この司法取引は、ミシガン州東部連邦地方裁判所の判事の承認が必要となる。
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NHKスプリングからのコメントは得られなかった。
米検察当局は、この取引を発表するにあたり、NHK発条は比較的無名の企業であり、サスペンションアセンブリーもあまり知られていない部品であるものの、ハードドライブの製造には不可欠であり、価格操作は世界のIT機器市場に非常に現実的な影響を及ぼしたと指摘した。
「今日の告発は、外国企業、国内企業を問わず、企業による価格カルテルを根絶するという反トラスト局の公約を確証するものだ」と司法省反トラスト局のマカン・デルラヒム司法次官補は述べた。
「これらの部品は物理的に小さいが、電子機器の動作と性能にとって非常に重要であり、アメリカの消費者と企業への影響は直接的かつ重大である。」
プレスリリースによると、ニッパツへの告発は、ハードディスク市場における価格カルテル撲滅に向けたより大規模な取り組みの一環であるとのことです。捜査は現在も継続中で、ニッパツも協力していることから、近いうちに他のメーカーへの告発も行われる可能性が高いでしょう。®