Acronis の企業およびサービス プロバイダー向けストレージ ソフトウェア製品は、ブロックチェーン テクノロジーを使用して、データが変更されていないことを証明します。
バックアップソフトウェアで知られるAcronisは、世界12か所のデータセンターを擁する自社クラウドインフラストラクチャでこのストレージ製品を使用し、12万5000台以上のデバイスの50PBを超えるホットデータとコールドデータを保護しています。インストールは5分、設定は14回のクリックで完了し、「システム管理の経験がなくてもインストールと管理が可能」と謳っています。
Acronis Storage は、Acronis Backup、Acronis Disaster Recovery、Acronis Files Cloud、Monitoring とともに、サービス プロバイダー向けのソフトウェア製品スイートの一部を構成します。
この製品はCephの5倍の速度を誇り、TCOは最大55%削減されるとされています。クラスタ化された異機種混在の市販ハードウェア上で動作し、ファイルおよびブロックアクセスをサポートし、将来のリリースではオブジェクトアクセスもサポートされる予定です。
SSDキャッシュ、ロードバランシング、自動データ分散、並列レプリケーションなどの機能を備えています。Acronisによれば、「Amazon S3やiSCSIを含む業界標準のストレージ接続とAPIの完全なセット」を備えています。
Acronis ストレージ管理 GUI
CloudRAID 機能は、消失訂正符号化技術を使用してデータを保護し、構成可能な冗長レベルを備えています。
Acronis CloudRAID図
Notary製品機能は、ブロックチェーンベースのデータ認証を採用し、保存されたオブジェクトデータが改ざんされていないことを疑う余地なく証明する初の製品です。ブロックチェーンは、ログ記録と透かしによる不変の検証機能を提供します。
Acronis Notaryはファイルを認証します
Acronisは5月にブロックチェーン技術を検討していると報じられました。同社によると、Notaryは保護されたデータのタイムスタンプ付きハッシュ(フィンガープリント)を生成し、パブリックブロックチェーンベースの分散コンピューティングプラットフォームであるデジタル通貨プラットフォームEthereumに保存します。Acronis Storageは、同じデータの2つのフィンガープリントを比較することで、保存されたデータの不変性、真正性、整合性を検証できます。残念ながら、EthereumエコシステムのDAO部分は6月にハッキング被害に遭いましたが、基盤となるEthereumシステム自体はこれまでハッキングされていません。
こちらは公証のデモです。
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