オーストラリアの2つの活火山のうち1つが噴火しているようです。
「らしい」と表現したのは、問題の火山であるハード島がインド洋の南端、南極大陸の北2000kmに位置し、オーストラリアよりもアフリカに近いためです。まさに、辺境に近いと言えるでしょう。
ハード島とその隣のマクドナルド島はオーストラリア領で無人島ですが、どちらも活火山を有しています。環境保護の問題に加え、島の気候が劣悪で、快適な場所から数千マイルも離れており、船でしかアクセスや物資の補給ができないことから、科学調査隊が訪れることは稀です。
つまり、これらの島々にはほとんど注目が集まっておらず、下の写真のような衛星画像はほとんど取得されていないのです。
ハード島、左にモーソンピーク
しかしNASAの地球観測衛星は、画像とその他の分析により、ハード島の標高2475メートルのモーソンピークで最近の火山活動を示唆する熱の兆候が検出されたと述べている。
NASAは、「決定的なものではないものの、この自然色の衛星画像は噴火が継続していることを示唆している」と記している。「山頂の暗い火口(モーソン山の南西側の陰影のある面よりもはるかに暗い)は、少なくとも部分的に雪がなく、さらに暗い領域(おそらく溶岩流)のかすかな兆候が内部に見られる。可視画像と同時に収集された短波赤外線データは、火口内の高温の表面を示しており、火口内またはその直下に溶岩が存在することを示唆している。」
オーストラリア政府の公式ハード島・マクドナルド島ウェブサイト(.aqドメイン)は、マクドナルド島で1992年に発生した噴火について報告しています。
ハード島は人里離れた場所にあるため、噴火が誰の命をも脅かす可能性は低いでしょう。この地域では、過去に世界を揺るがすような巨大災害は発生していません。しかしながら、ペンギンや島への訪問を計画している探検隊は危機に瀕しています。そのうち2隊は近い将来に訪問予定です。2013年には、単独の冒険家が島へ航海し、カヤックで上陸する計画を立てています。
2014 年に科学探検隊が訪問を予定しています。もし探検隊に船酔いしやすい船員が必要になったら、エル・レグは喜んで同行します。®