The Registerが過去数年間追跡してきた2つの調査会社によると、Windows 10の市場シェアの伸びは11月に鈍化した。しかし、デスクトップOSのシェアに関する新たなデータソースによると、レドモンドの最新のシェアはむしろ好調だという。
まずは、Netmarketshare と StatCounter Global Stats といった古いツールから。
Netmarketshareによると、2015年11月のWindows 10の市場シェアはちょうど9%で、10月の7.94%からは好調な伸びを見せているものの、9月から10月にかけての1.31%の上昇よりは緩やかなものとなっている。StatCounterもWindows 10の市場シェアをちょうど9%と予測しており、好調な伸びを見せているものの、9月から10月にかけて記録した5.38%から7.64%の急上昇よりは緩やかなものとなっている。
もしレドモンドがこれらのデータに不安を感じているなら、今月初めて検討しているデータソース、つまりanalytics.usa.gov/を参照するという選択肢もあります。analytics.usa.gov/は、米国政府のウェブサイトのデータをダウンロードできる便利なツールです。私たちは、米国政府のウェブサイトに掲載されているWindowsバージョンの過去90日間のダンプにアクセスしました。もちろん、NetmarketshareとStatCounterはすべてのデスクトップOSを測定しているため、これは単純な比較ではありません。Windows Server 2003が米国政府のリストに載っているのに、他のバージョンのWindows Serverは載っていないという事実にも少し戸惑っています。しかし、デスクトップOSの普及状況を別の角度から見る価値はあります。それでは、その経緯をお伝えします。
ウィンドウズ7 | ウィンドウズ8 | ウィンドウズ8.1 | ウィンドウズ10 | Windows Server 2003 | ビスタ | XP | |
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9月 | 66.59% | 1.79% | 15.68% | 9.25% | 0.08% | 2.47% | 4.15% |
10月 | 65.03% | 1.82% | 15.66% | 10.92% | 0.08% | 2.31% | 4.18% |
11月 | 63.69% | 1.68% | 15.70% | 12.79% | 0.07% | 2.32% | 3.74% |
米国は裕福な国であり、他の国よりも新しい PC が購入される割合が高いことを考えると、Windows 10 の普及率が高いことは驚くことではありません。
さらに興味深いのは、米国政府のウェブサイトにアクセスしたOSの全体的な構成です。以下に概要を示します。ここでも、データには問題があり、特定のOSが記録されない日があります。例えば、SymbianとNokiaはリストに載らないことがあります。そこで、OSの数がピークとなる13種類のOSが全てデータに載る5日間を抽出しました。結果は以下の通りです。
2015年9月2日から2015年11月30日までに米国政府のウェブサイトにアクセスしたすべてのオペレーティングシステム
このグラフの元となるデータによると、米国政府のウェブサイトに掲載されているOSの32.36%はモバイルデバイス向けです。その中で、Symbianの0.95%はWindows Phoneの0.45%を大きく引き離しています。
Windows 10 が間もなく Windows Phone に搭載される予定なので、おそらくそれが Microsoft が次に動かしたい針となるでしょう。
話がWindowsに戻ってしまったようですが、NetmarketshareのWindows 7のシェアは10月から1.6%下落して56.11%となり、StatCounterの記録では51.52%から50.26%に下落しています。両社ともWindows XPは依然としてWindows 10をリードしていますが、StatCounterの市場シェアはわずか0.03%の差で上回っています。XPの緩やかな衰退は今後も続くと見込まれているので、この記事の1月号では「6ヶ月後、Windows 10の人気がXPを上回る」という見出しを取り上げることにしましょう。®