先週、NASAは初のRS-25飛行エンジンの試験噴射に成功した。このエンジンは将来、スペース・ローンチ・システム(SLS)が地球の厳しい束縛から逃れるのに役立つだろう。
固体ロケットブースターを2基搭載すれば、いよいよ打ち上げだ。SLS打ち上げの想像図。写真:NASA
SLSコアステージは、NASAが「エンジン界のクラーク・ケント」と称する4基のRS-25エンジンによって駆動されます。その威力を証明するため、NASAはいくつかの印象的な統計データを示しました。その中には、4基のエンジンが「毎秒1,500ガロン(約640リットル)の速度で燃料を消費し、平均的な家族サイズのプールを60秒で空にするのに十分な量」という驚くべき事実も含まれています。
周知のとおり、「ファミリーサイズのプール」はそのようなものの非標準的な測定単位です。あり得ないほど大きな容積は常にオリンピックサイズのプールで表現されなければならないからです。
ここでは、長さ 50 メートル、幅 25 メートル、深さ 2 メートルで、2,500 立方メートルの水、つまりこの場合は液体水素と液体酸素 (LOX) が入っているものと考えられます。
そこで読者の皆様に計算をお願いし、NASAにプールに関する正しい理解を促しました。先週のテスト燃焼時間は500秒でした。これを毎秒1,500米ガロンを消費する4基のエンジンに適用すると、合計750,000米ガロン、つまり2,839立方メートル、つまりオリンピックサイズのプール1.13個分になります。
これは、立方インチではあるものの、当社のオンライン標準コンバーターを使用してその数値を正確に算出した読者の Steve Todd 氏への敬意の表れです。
しかし、ここで触れていなかったのは、RS-25は実際の打ち上げでは535秒間火を噴くということです。つまり、802,500米ガロン(3,038立方メートル)、つまり<ドラムロール>オリンピックサイズのプール1.215個分もの燃料が必要になります。
というわけで、ここまでです。NASAがオリンピックサイズのプールに関して世界の他の国々と足並みを揃えてくれれば素晴らしいのですが、メートル法への移行圧力に未だ抵抗している(衝撃的な失策はさておき)ので、期待はしていません。®