中国のシステム大手ファーウェイは、人工知能のタスクに最適化されたチップを開発していると主張している。
このチップは、アプリケーションCPU、グラフィックス処理ユニット、そして機械学習アルゴリズムを高速化するハードウェアエンジンを統合すると報じられている。残念ながら、技術的な詳細は不明だ。
これらのコンポーネントは今年後半に発表される予定だと伝えられている。ファーウェイ・コンシューマー・ビジネス・グループのCEO、リチャード・ユー氏は、この技術によって、AIプロセッサ開発の分野で同社がGoogleやAppleと競争する上で役立つことを期待している。つまり、ファーウェイは、スマートフォンであろうと何であろうと、人工知能(AI)コードの実行にはAppleやGoogleのチップではなく、自社の専用チップを使ってほしいと考えているのだ。
ご存知の通り、Huaweiはシステムオンチップ(SoC)を製造しており、中国深圳にファブレス半導体子会社HiSiliconを所有しています。HiSiliconは、様々なARM CPUコア設計のライセンスを取得し、Huaweiのスマートフォンやタブレット向けにKirinチップを開発してきました。今のところ、Appleも同様です。
中国の巨大企業は、カリフォルニア大学バークレー校とAI研究パートナーシップを結んでおり、バークレー校のAI研究施設(BAIR)とファーウェイのノアズアーク・ラボが連携しています。この提携は、ディープラーニング、強化学習、機械学習、自然言語処理、コンピュータービジョンといった分野に取り組んでいます。
BAIRは、Facebook、Microsoft、Samsung、Sony、Adobe、Amazon、Yahoo ! Japan、Nvidia、Intel、Siemensとも連携しています。Noah's Ark Labは香港と深圳に拠点を置き、以下の研究分野を扱っています。
- 機械学習
- データマイニング
- 音声言語処理
- 情報と知識の管理
- インテリジェントシステム
パリに支社が開設され、機械学習を使ったインテリジェントな通信ネットワークの研究が行われる予定だ。
ファーウェイ ノアの箱舟ラボ
ファーウェイ・コンシューマー・ビジネス・グループの最高執行責任者(COO)である万彪氏は、AI開発には「Enable Me(私を可能にする)」「Know Me(私を知る)」「Be Me(私になる)」の3つのフェーズがあると述べた。現在は「Know Me(私を知る)」フェーズにあるようだ。同時に「Chip Me(私を動かす)」と呼ばれる第4フェーズも追加できるだろう。おそらく、9月5日から7日まで上海で開催されるファーウェイのイベント「Connect 2017」で公開されるだろう。®