IBM は、3D フラッシュを使用する今後の FlashSystem A9000R がディスクと同じコストで販売できるため、第 4 世代の XIV ストレージ アレイを開発する予定はありません。
XIVは、モシェ・ヤナイ氏が設計した信頼性の高いアレイで、IBMが2008年に3億ドルと噂されていた価格で買収しました。この技術は、クラスター化されたノード群を採用するという点で異例であり、各ノードは安価なSATAディスクドライブを使用しながらも、高性能なデータアクセスを提供していました。
XIV Gen 3は2011年に発表されましたが、そのハードウェア設計は既に6年近くが経過しています。この製品は2015年2月にSpectrum Accelerateソフトウェア定義ストレージとしてブランド名が変更されました。
IBM が Storwize を買収し、その後 Texas Memory Systems (TMS) を買収したことで、Big Blue のオンプレミス ストレージの世界は、DS8000 モノリシック アレイ、XIV エンタープライズ アレイ、ハイブリッド フラッシュ/ディスク Storwize ミッドレンジ システム、および高速アクセス パフォーマンスを実現する FlashSystem (TMS RamSan 製品に名前が変更されました) オールフラッシュ アレイという 4 つの柱を中心に据えられるようになりました。
DS8880F システムがハイエンドのフラッシュ パフォーマンスを提供し、FlashSystems が手頃な価格の 3D TLC (3 ビット/セル) フラッシュを搭載して再装備されることにより、4 ウェイ製品ラインナップにおける XIV の役割は縮小されつつあります。
XIVの寿命終了を示唆するIBMからのメール。画像をクリックすると拡大表示され、読みやすいバージョンが表示されます。
IBM の XIV および Storwize 開発担当副社長である Alistair Symon 氏から次のような社内メッセージが届きました。
XIV Gen 4は不要です。今年第4四半期にリリース予定のA9000の容量最適化バージョンは3D TLCフラッシュを採用し、ディスクベースで構築した場合のXIV Gen 4システムと同等のコストを実現します。つまり、3D TLCフラッシュを搭載した容量最適化版のA9000RがXIV Gen 4です。フラッシュをディスクと同じコストで販売できるのに、なぜディスクを販売する必要があるのでしょうか?
Symon氏のメッセージでは、StorwizeとSVC(SANボリュームコントローラー)製品についても言及されていました。「SVCとV7000については、ROW(Read on Write)スナップショット設計への移行を計画していますが、2018年半ばまでは移行できません。それまでにStorwizeとSVCのスナップショットのパフォーマンスを最適化する方法について、CarlosとAndyに意見を伺います。」
ここで言及されているカルロスとは、Spectrum Virtualize、SVC、Storwize に携わる IBM の著名なエンジニアである Carlos Fuente のことと思われます。
IBM にコメントを求めており、返答があったらこの記事を更新します。®