国際海運大手のCOSCOは、米国のコンピューターネットワークで発生したと思われるランサムウェア感染から回復中であると発表した。
同社は水曜日遅く、貨物輸送業務には影響がないと発表したが、米国、カナダ、パナマ、ペルー、その他の南米のオフィスの一部で電話とメールシステムがダウンした。コスコはこの問題を「ネットワーク障害」と説明し、南北アメリカ地域のオフィスと他の事業地域間のメールとVoIP接続を従業員が遮断したとしている。
コスコは、コンピューターの洗浄と復旧作業が行われている間、すべての船舶は通常通り運航を継続し、顧客向けウェブサイトや追跡サービスには影響がないと述べた。
コスコは木曜日、「南北アメリカ大陸での継続的なサービスを確保するため、業務の移管や遠隔アクセスによる業務実施などの緊急時対応計画を開始した」と発表した。
ネットワーク障害発生期間中、南北アメリカ地域においてサービス対応に遅延が生じる可能性がございますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
ランサムウェアは2017年のもの、スクリプトキディの間では今や暗号通貨マイニングが主流
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この件に関する Cosco の FAQ ページ [PDF] によれば、緊急時対応計画には、米国とカナダの一部の出荷リクエストをペルーとパナマのオフィスにある利用可能なシステム経由で再ルーティングすることが含まれており、その他のケースでは、同社は Yahoo! および Hotmail の電子メール アドレス経由で出荷リクエストを処理せざるを得なかったとのことです。
コスコはネットワーク障害の原因を明らかにしていないが、海事ニュース専門会社ロイズ・リストの報道によると、同社のメールを引用し、米国システムで確認されたランサムウェア感染が原因であるとし、他の地域との通信を遮断する決定につながったとしている。報道によると、米国以外のネットワークは実際には通常通り機能しており、従業員には不審なメールを開かないよう指示されているという。
海運・物流サイト JOC.com は、北米と南米のさまざまな港で Cosco のコンテナを荷降ろししている企業によると、停電にもかかわらず、Cosco からの貨物は処理されているが、通常より遅れていると報じた。®