報道によると、電気自動車メーカーの自動運転システム用ソフトウェアを開発しているテスラのオートパイロット部門は、スタッフのかなりの割合を失ったという。
テスラのファンサイト「エレクトレック」によると、今回の退職はソフトウェア部門の大規模な再編の最中に起きたという。同サイトは、同社を去ったエンジニア11人のうち5人の名前を挙げている。退職者たちは、マスク氏が掲げる自動運転に関する楽観的な期限に賛同しない開発者たちだと示唆している。
イーロン・マスク氏は、オートパイロットのいわゆる完全自動運転(FSD)システムを来年までに完全に自動運転できるようにするという積極的な目標を設定した。
マスク氏のタイミングへのこだわりにもかかわらず、テスラは現実世界の運転の難しさやドライバーの予測不可能性に苦戦している。例えば、コンシューマー・レポートによる先月のテストでは、テスラのシステムは車線変更において人間よりもはるかに劣っていると評価された。
マスク氏は2015年に、自動車を運転するためのシステムの構築は簡単に解決できる問題だと発言したことで有名だ。同年3月には、自動運転車は「ほぼ解決済みの問題」だと発言した。
ロボットカーを救うために街を破壊する
続きを読む
テスラにとって難しいのは、FSDを自社車に搭載可能なオプションとして販売してきたことです。テスラは最近、ソフトウェアが整備されれば、旧型の車でもチップのアップグレードだけで完全自動運転が可能になると約束しました。
現在の車は、必要なハードウェアがすべて搭載されており、ソフトウェアの対応が追いつくのを待つだけという約束で販売されています。いずれ、顧客はFSDが実際に機能することを要求したり、支払った金額の返金を求めるようになるでしょう。
もちろん、より大きな問題は、自動運転がソフトウェアの問題以上のものであるということです。実用的な機能になる前に、現実世界でのテストと規制当局の説得が必要になります。
レジスター紙はテスラにコメントを求めている。®