英国のロケット開発企業オーベックスは、プライムロケットのスコットランド打ち上げプラットフォームの建設を開始し、英国独自の宇宙開発競争に参入した。
オーベックス発射台
英国の打ち上げプラットフォームは長年にわたり、PowerPoint と CGI を活用した視覚化に重点を置いてきましたが、Orbex に代わって Motive Offshore Group が開始した作業には、実際のインフラストラクチャが関係しています。
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残念ながら、「打ち上げプラットフォーム」という刺激的な名称にもかかわらず、キンロス近郊(オーベックスのフォレス本社に近い)で組み立てられている部品はすべて試験用です。今回の試験は、同社のプライムロケットの試験で、最大150kgの小型衛星を低軌道に打ち上げることができると期待されています。
実際の打ち上げはサザーランド宇宙港から行われる予定で、同港の建設は2022年に開始され、今年後半の打ち上げが予定されている。
しかし、キンロス近郊の施設は、打ち上げ以外のあらゆる作業が可能となる(広報担当者はレジスター紙に対し、この施設のインフラはサザーランドに建設されるものと同一であり、打ち上げプラットフォームとして「完全に機能する」と語った)。
「Orbex LP1」と名付けられたこの施設は、新年には全面的に稼働する予定で、Orbexのエンジニアは、主燃料タンクのテスト、高温燃焼テスト(垂直方向)のほか、ロールアウト、ストロングバックの組み立て、燃料補給プロセスなどの手順を含め、打ち上げまでのあらゆるテストを実施できる。
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オーベックスのクリス・ラーモア社長は、この節目に明らかに大喜びし、「これは半世紀以上ぶりに英国で建設されるこの種の発射台となる。新年には完成し、運用開始できるのを楽しみにしている」と語った。
実際、そのような施設が地元に設置された最後の時を知るには、半世紀以上も前の、英国ロケットの黄金時代まで思いを馳せなければならないだろう(当社の Geeks Guide シリーズでわかりやすく解説されている)。
とはいえ、英国のブースターに関しては、Orbexだけが選択肢ではありません。他には、エディンバラに拠点を置くSkyrora社があり、同社の軌道級ロケット「Skyrora XL」も打ち上げが近づいています。最大315kgのペイロードを投入できるこのロケットは、2023年の打ち上げを目指しており、できれば英国の発射台から打ち上げられることを期待しています。®