BTグループのEEのスタッフが、従業員アクセス権を使って元恋人のアカウントの詳細を覗き見し、電話番号を変えて彼女のテキストメッセージを盗聴したとして告発された。
彼の元パートナーで、電話会社の顧客だったフランチェスカ・ボナフェデさんは、彼が銀行口座の詳細、新しい住所、運転免許証の画像を含む彼女の個人情報にアクセスしたと主張した。
BBCによると、事件は昨年2月に発生し、ボナフェデさんは携帯電話が突然動かなくなったことに気づいた。
彼女がEEに電話すると、誰かが支店を訪れ、新しいSIMカードを要求し、アカウントを新しい携帯電話に切り替え、新しい住所に登録したと伝えられたが、ボナフェデさんはそれが元夫の住所だと分かった。
もし彼が本当に彼女のアカウントの詳細を覗き見て切り替えたのであれば、彼女の元夫は、彼女が問題解決に努めていた期間中のボナフェデからのメッセージや通話をすべて受け取っていたはずだ。
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しかし、ボナフェデ氏はEEの対応が鈍かったと述べた。当初、担当者は「全く心配していないようだった」と彼女はBBCに語り、その後、EEはデータ漏洩の調査に関する最新情報を彼女に提供しなかったという。
元夫が告訴を取り下げるようメッセージや電話を大量に送りつけ、さらには彼女の転居先まで訪ねてきたため、彼女は最終的に警察に訴えた。
「彼が私の新しい住所を知った唯一の方法は、データ漏洩によるものでした。なぜなら、私たちはそれよりずっと前に別れていたからです」と彼女は主張した。
BBCの報道によると、この男性は逮捕され、嫌がらせ警告を受けたが、ボナフェデさんがソーシャルメディアで苦情を訴えるまで、英国の携帯電話会社は動じなかったという。
EE社はBBCに対し、この件では自社の社内規定が守られていなかったため、従業員は解雇されたと語った。
同局は「フランチェスカさんを守るために迅速に行動した」としながらも、「彼女に情報を伝えなかった」ことについては謝罪した。
社員が会社のアカウントに保存されている個人データを覗き見ることはデータ保護法違反であり、英国のプライバシー監視機関はこれに関わった人々を起訴した。
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