米国の宇宙飛行会社ワールド・ビューは、本社があるアリゾナ州の「スペースポート・ツーソン」と名付けられた新施設から、気球で打ち上げる旅客ポデュールを打ち上げると発表した。
この報告によると、フロリダ州とニューメキシコ州は「同社を南アリゾナから誘致するインセンティブを提供した」ものの、ピマ郡監督委員会は、ワールド・ビュー社に対し、プレスリリースで説明されているように「世界初の専用成層圏気球施設」の建設に向けて1500万ドルの融資を行うことで、同社に留まるよう説得したという。
グランドキャニオン州にしっかりと旗を立てたワールド・ビュー社のCEO、ジェーン・ポインター氏は次のように宣言した。「ツーソン・スペースポートは、南アリゾナが商業宇宙ビジネスの新たな中心地であるという強いメッセージを航空宇宙コミュニティに送ります。アリゾナ州は今や、商業宇宙産業が急速に成長している州の仲間入りを果たしました。」
ワールド・ビューのスペース・ゴンドラは、最大8人の有料乗客とパイロットを収容できます。ヘリウムガスを充填した巨大な球体*に持ち上げられ、高度約3万メートルまで上昇した後、パラフォイルで地上へゆっくりと降下します。1回7万5000ドルで、2時間のフライト中、景色を楽しみながら「Wi-Fi、バー、トイレ」を利用できます。
ワールドビューは昨年10月、実機システム試験に先立ち、ポデュールの1/10スケール模型の飛行に成功しました。同社は2017年には一般の乗客を歓迎できる状態になる予定です。
地上では、ピマ郡監督委員会のシャロン・ブロンソン委員長が、スペースポート・ツーソンの契約について次のように述べました。「経済開発は宇宙への旅のようなもので、実現には綿密な計画、多大な努力、そして大胆な行動が必要です。ワールド・ビューとピマ郡は本日、共に偉大で大胆な旅に出発しました。最初の気球が天空に舞い上がり、星空を見るのを見るのが待ちきれません。」®
ブートノート
*最終的には396,436m 3、つまり「サッカースタジアムほどの大きさ」にまで膨れ上がります。