ヨーロッパ最大級の12トンの3Dプリンターがオーベックス社によって発注され、スコットランドの宇宙打ち上げ企業が毎年35基のロケットエンジンを「印刷」できるようになる予定だ。
この巨大なロケットは、オーベックス社の1,000平方メートルの工場の拡張部分に収容され、同社が実際の打ち上げに向けて規模を拡大するにつれ、大型ロケットエンジンや主段ターボポンプシステムを量産することになる。
フォレスに拠点を置くオーベックス社は、まだ宇宙への打ち上げ実績はありませんが、ア・モイン半島にあるスペースハブ・サザーランドの利用を希望しています。サザーランドの建設予定地は昨年建設許可が下り、2021年に建設開始予定です。最初の軌道打ち上げは早ければ2022年にも実施される可能性があります。
ステージ 2 ロケット エンジニアリング プロトタイプの Orbex 3D プリント ロケット エンジン (写真: Orbex)
オーベックスは、チタンやアルミニウムなどの金属を独自に配合し、エンジンを一体型で3Dプリントすることを計画している。溶接や接合をなくすことで、エンジンの弱点を解消することが狙いだ。
同社は最近、BGFとオクトパス・ベンチャーズが主導する資金調達ラウンドで2,400万ドルを確保し、2022年から6つの衛星打ち上げ契約を締結したと発表した。
これは、同社のプライムロケット(オーベックスによれば、最大180kgの打ち上げ能力があり、環境に優しく、80パーセント再利用可能)が期待通りに機能することを前提としている。
オーベックス第2段ロケットプライム(写真:オーベックス)
オーベックス社には多くの競争相手がいるが、中でも特に、同じくスコットランドの企業でエディンバラに本拠を置くスカイロラ社は、2023年に英国の施設からさらに大型のスカイロラXL(積載質量315kg)の打ち上げを目指している。
さらに遠くには、商業用小型衛星打ち上げ市場の既存企業である Rocket Lab 社があり、同社も、エレクトロンロケットの動力源として使用される Rutherford エンジンと、同社のキックステージに使用される Curie エンジンの両方の製造に 3D プリンティングを使用しています。
Rocket Lab 社はまた、同社のエンジンの印刷時間は 24 時間であると主張しています。®