テスラは今夜、モデルXを発表します。ロータス製ロードスター、そして驚異のモデルSに続き、同社が発売する3番目のモデルとなります。
大人7人が座れる3列シートのミニバンとして、アメリカ市場では大きな話題となり、「ガルウィング」ではなく「ファルコン」と呼ばれるドアを採用しています。言うまでもなく、ファルコンの方がガルよりずっとかっこいいです。
XはSと同じシャーシをベースにしていますが、テスラはSの進化に非常に成功しているため、サプライズがないとしたら驚きです。特に、モデルXはイーロン・マスクが完成するまで出荷しないと発言して以来、既に2年遅れているためです。
しかし、この主張は、完全にフラットに折りたためる予定だった「特別な」シートには及ばないようだ。マスク氏はシートについて何度もコメントしているが、シートメーカーの不満を抱えた元従業員がテスラのフォーラムにリークした情報によると、シートは間に合わず、3列目シートのみがフラットに折りたためるとのことだ。
テスラは、新興企業だった当時は自動車部品サプライヤーからの部品調達に苦労したが、ブランドが確立されたことで影響力が増し、調達する部品をより厳密に指定できるようになったと述べた。これはモデルXにも反映されると予想される。
新型車はモデルSよりも車高が高く、その結果空気力学的に劣るため、性能が5パーセント低下する。そのため、Sシリーズ最上位の90kWバッテリーが標準装備されると予想され、さらに大きなバッテリーが搭載される可能性もある。
テスラは、この機会に自動運転ハードウェアのアップグレードも検討していると思われます。モデルSに広く採用されているNVIDIA X1プロセッサは、これまでどの自動車メーカーも採用していないほど多くのカメラ入力を備えています。
LIDAR(レーザーと反射光を用いたリモートセンシング技術)は、量産車に搭載するにはまだ高価すぎるでしょう。近年の回折技術の進歩によりLIDARのコストは下がるでしょうが、まだ研究段階です。テスラの自動運転車はそう遠くない未来に実現するでしょうから、モデルXはこうしたロードマップを念頭に置いて搭載されているのかもしれません。
また、画面も大型化される見込みです。モデルSの17インチディスプレイはダッシュボードの大部分を占めますが、大きいに越したことはありません。モデルXのコンセプトカーでは、ステアリングホイールに19インチと21インチのディスプレイが搭載されていましたが、衝突試験に合格しなかったため、もし画面が大型化する場合は一体型になると思われます。