シリコン設計のスタートアップ企業 Tachyum は、Open Compute Project の原則に沿ってシステムを構築することでスーパーコンピューティングを「民主化」することを目指すコンソーシアム、Open Euro High Performance Computing Project (OEUHPC) に参加しました。
Xeonを批判するTachyumは、同社のProdigy CPUは従来のアプリと同様にAIジョブを実行できると主張している。
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共同創設者兼 CEO の Dr Radoslav Danilak 氏の発明品である Tachyum は、Prodigy Universal Processor Chip と呼ばれるチップを開発しており、これはこれまでで最小かつ最速の汎用 64 コア プロセッサであり、X86 CPU と比較して 10 倍の消費電力と 3 倍のコスト削減を実現していると主張しています。
同社は昨年、スロバキアにEU研究開発センターを開設すると発表したが、以前から2019年末までにProdigyユニバーサルプロセッサを発表すると公約している。TachyumはこのCPUに関して、それほど控えめではない野望を抱いている。それは、最小かつ最速の汎用64ビットプロセッサを開発し、消費電力を10分の1に抑え、サーバーコストを3分の1に削減することだ。
Tachyum によると、このチップはコアが小型で単純なため、x86 CPU よりも配線が少なく短いとのこと。また、このチップのコンパイラーにより、一般的なプロセッサーに見られるハードウェアの多くの部分が冗長化されていると主張している。
同社は、2028年までにエクサスケールコンピューティングを達成するというEUの目標に先立ち、システムインテグレーターと協力して「2020年に32テンソルエクサフロップスのAIスーパーコンピュータ」を構築している。
ダニラック氏によると、十分な数のProdigyチップを組み合わせれば、人間の脳(とその860億個のニューロン)をシミュレートするニューラルネットワークを構築できるという。「人間の脳をリアルタイムでシミュレートする能力は、もはや『できるのか?』という問題ではなく、『どれだけ早く実現できるのか?』という課題です」とダニラック氏は述べた。
Tachyumは、EUがProdigyチップを活用できるようスーパーコンピューターやクラウドシステムの提供を支援するパートナーシップを構築しており、そのためにOEUHPCと提携したと述べた。
ダニラック氏は次のように付け加えた。「OEUHPC プロジェクトのメンバーとして、基盤となるハードウェア ファブリックから最大限のパフォーマンスを引き出す最善の方法を一緒に見つけ出し、業界の様相を変えるような、はるかに計算力が高くエネルギー効率の高いデータ センターを実現できます。」
よく言われているように、証拠はプディングの中にあります。®