ボットをお持ちですか?MicrosoftのCortanaスキルを使ってボットを活用する方法

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ボットをお持ちですか?MicrosoftのCortanaスキルを使ってボットを活用する方法

実践Microsoft は今年初めの Build 開発者会議で Cortana のスキルを大々的に宣伝しました。Cortana は、Windows 10 に組み込まれ、iOS と Android でも利用可能なデジタル アシスタントを介してユーザーと音声でやりとりするビジネスです。

なぜ同社はこれを戦略的に位置づけているのでしょうか?Cortanaセッションのプレゼンターが、2020年までにインターネット検索の50%が音声検索になるとするComScoreの調査結果を引用して、その答えを導き出しました。

この数字は正確ではないかもしれないが、議論の焦点は音声検索がどれだけ、そしてどれだけの速さで成長するかということだけにある。モバイルデバイス、Amazon Alexa、Google Home、Apple HomePodといったホームアシスタント、運転中のハンズフリー検索、ゲーム機の音声操作など、これらすべてが音声によるインタラクションの急成長を示唆している。

それでも、 Windows Phoneが廃止され、Windows 10のCortanaが便利であると同時に煩わしいものとなっている現状では、 Microsoftがこの競争で勝ち目はあるのだろうか?CortanaはAndroidとiOSで利用可能だが、Windows Phoneと比べると統合が弱く、ネイティブプラットフォーム上でGoogle NowやSiriと競争するのは絶望的だ。

マイクロソフトにとって、この分野への投資は依然としてメリットがあるかもしれません。ビジネス利用は一つの可能​​性です。Windows Phoneは主流の競合相手としては姿を消しましたが、Windows 10はモバイル対応のままです。そのため、ノートパソコンからタブレット、スマートフォンまで、Windows 10を搭載したモバイルデバイスは今後も存在し続けるでしょう。マイクロソフトはXboxを通じて家庭市場にも足場を築いています。

現在、Microsoftの多くのサービスにはクロスプラットフォームの側面があります。Cortanaのスキルで使用されているBot Frameworkは、Facebook Messenger、Slack、Twilioといったサードパーティ製プラットフォームもサポートしています。これが他のデジタルアシスタントにも拡張されても不思議ではありません。

もう一つの可能​​性は、Cortanaが将来、Microsoftが目指すもの、つまりアプリケーションの起動、旅行の予約、会議の調整、電話の発信、メッセージの送信、Web検索、そしてほぼあらゆる質問への回答を得ることを可能にする、単一のパーソナライズされたインタラクションポイントとなることです。もしそうなれば、製品サポートなどにCortanaを使うことは非常に理にかなっているでしょう。

Microsoft は、Cortana の「月間アクティブユーザー数は 1 億 4,500 万人」だと主張しています。

しかし、同社の全体的な目標はCortanaのプロモーションというよりも、視覚、音声、言語理解、検索、知識などを網羅するインテリジェンスAPIスイートであるCognitive Servicesの推進にあります。現在、36のサービスが提供されており、そのうち6つは早期アクセス技術、17つはプレビュー段階です。Cortanaスキルもプレビュー段階であるため、この分野で実験を行う開発者は、まだ未熟な点があることを覚悟しておく必要があります。

どれくらい荒いか?調べてみましょう。

Cortanaスキルの仕組み

Cortanaスキルの仕組み

Cortana のスキルが Cognitive Services とどのように連携するか (クリックして拡大)

Cortana スキルとは、本質的に Cortana を介してアクセスされる人工知能のチャネルです。検索、リマインダーの設定、アプリケーションの起動といった組み込みスキルに加え、サードパーティ製のアドインスキルもあります。アドインスキルは、呼び出し(Microsoft に登録されているキーフレーズ)を介してアクセスされます。ユーザーが例えば「<呼び出し名> に <何か> を質問して」と言うと、その質問は組み込みスキルではなく、登録済みのサービスに渡されます。呼び出し名の前に使用できる単語は現在 17 個ありますが、これらは言語によって異なります。残念ながら、プレビューで利用できる言語は米国英語のみですが、英国やその他の地域にお住まいの場合は、Cortana を米国英語に設定して Cortana スキルをテストできます。

スキルが呼び出されると、Cortana が一時的に利用可能になります。例えば、ユーザーと会話したり、URI (Uniform Resource Identifiers) に限定されたアクションを実行したりすることも可能です。例えば、ウェブサイトへの移動、メールの送信、登録済みアプリケーションの起動などが可能です。

認証が必要な場合、いくつかの選択肢があります。スキルを登録してユーザーのMicrosoftアカウントを要求するか、OAuth2プロバイダー(Microsoft、Google、Facebook、Twitterなどが利用するオープンスタンダード)を使用して接続アカウントを設定するか、Cortanaにサインインダイアログを表示させるかです。後者の方法でサインインすると、Office 365で使用されているAzure Active Directoryを利用できます。サインインをすぐに要求する必要はないので、ユーザーが購入などのアクションを実行するまで遅らせることも可能です。

認証されると、ボットは権限に応じてユーザーの詳細にアクセスできるようになります。つまり、ユーザーの名前、所在地、メールアドレスなどの詳細情報を取得できます。Azure Active Directoryの場合、サービスはMicrosoft Graph(主にチーム、カレンダー、ドキュメント、タスクなどのOffice 365 APIを統合したAPI)にアクセスできます。

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