東芝は、信頼性が低いという理由でプライベートエクイティによる買収提案を拒否した。

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東芝は、信頼性が低いという理由でプライベートエクイティによる買収提案を拒否した。

日本の巨大企業東芝は、プライベートエクイティ会社CVCによる買収提案を拒否した。

株主向けの通知[PDF]によると、買収提案は日本の規制の下では「客観的に見て誠実かつ実行可能な買収提案ではなかった」ため、東芝はCVCに「説明をお願いします」という内容の手紙を送り、さらなる情報を求めている。

東芝は、CVCの回答には「詳細な評価を可能にする具体的かつ詳細な情報が含まれていなかった」と述べている。そのため、東芝はCVCの回答を評価せず、「当社の株主構成が企業価値に悪影響を与えている」というCVCの批判を否定した。

東芝のオンプレミス型シミュレーテッド分岐マシンをホストするデスクトップコンピューター。出典:東芝

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実際、東芝の取締役会は、上場こそが企業価値向上のための最善の体制であるとの確信を改めて表明した。しかし同時に、非公開化の提案が「信頼性が高く、適切なレベルの詳細が提示されている限り」、それを「無視することはない」とも述べた。

CVCの提案は、東芝社長兼CEOの車谷暢昭氏が退任し、会長の綱川智氏が社長兼CEOに復帰するという大きな変化をもたらしました。車谷氏は東芝の再建を成功させたものの、東芝の次の段階においては最適なリーダーではないと思われていたため、この人事は好意的に受け止められました。車谷氏は過去にCVCで勤務した経験があり、買収の試みにおいて彼のリーダーシップはやや不安材料となりました。

今後何が起ころうとも、東芝は清明の兆しを期待するだろう。同社の評判は2015年の会計スキャンダルで大きく傷ついた。原子力発電子会社の損失が新たなスキャンダルを引き起こし、2017年には役員の辞任が相次ぎ、資金調達のためメモリ事業を売却した。しかし、この売却はうまくいかず、計画されていたIPOは最近頓挫した。®

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