ブラックベリーは、脅威検出部門の強化に現金の半分以上を費やし、同社史上最大の買収を実施した。
比較的最近参入したサイランスが、現金14億ドルで買収される。
次期CEOのジョン・チェン氏は、BlackBerryがモバイルからエンタープライズソフトウェアへと移行し始めた2013年に、セキュリティを同社の優先事項の1つに据えた。
同社は既に企業やデータセンターに進出しており、セキュアな通信技術で高い評価を得ています。また、原子力発電所や自動車などにソフトウェアを搭載する実績のある組み込み部門QNXも擁しています。さらに、暗号技術に関する豊富な特許ポートフォリオも保有しています。
ブラックベリーは、ドイツのアンゲラ・メルケル首相がオバマ政権が携帯電話に盗聴器を仕掛けたと考えて採用したドイツの企業SecuSmart(通話とメッセージのセキュリティ対策)や、危機管理のAdHoc、そしてセキュリティ文書のWatchDoxなど、賢明な買収をいくつか行ってきた。
同社は2016年にサイバーセキュリティサービス部門(PDF)を正式に設立し、脅威評価と侵入テストを実施しています。昨年、BlackBerryはこれらの多様な取り組みをSparkブランドの下に統合しました。Cylanceは、Sparkが単なるマーケティングアーキテクチャやスライド以上のものを提供することを意味します。
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セキュリティ専門家で作家のスチュアート・マクルーア氏によって2012年に共同設立されたサイランスは、機械学習による脅威検知を専門としています。主にB2B向けですが、消費者向けにサブスクリプション型のマルウェア対策サービスも提供しています。
サイランスの最大の功績は、輸送・物流施設を標的とした、コードネーム「オペレーション・クリーバー」と呼ばれるイランによる世界的なサイバー戦争作戦を特定したことです。これは驚くべきことです。BlackBerryは、IoT物流が潜在的に脆弱で十分なサービスが提供されていない市場であると早くから認識し、その最初の取り組みとしてコンテナ追跡ツール「Radar」を開発しました。
この買収額は、かつての最大のライバル企業であるグッド・テクノロジーの4億ドルの買収額をはるかに上回る。本日後ほど電話会議を開催する。®