水星は本日、グリニッジ標準時11時12分(米国東部夏時間午前7時12分、英国夏時間午後0時12分)からグリニッジ標準時18時42分(米国東部夏時間午後2時42分、英国夏時間午後19時42分)まで太陽面を通過します。NASA TVは、太陽観測衛星(SDO)からのライブ映像を配信します。NASAによるこのイベントの報道の詳細は、こちらをご覧ください。
欧州宇宙機関(ESA)もこの様子を生中継する予定だ。
太陽面通過はヨーロッパ、アメリカ大陸、アフリカ、西アジアから観測できますが、東アジア、日本、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランドからは観測できません。太陽面通過を観測したい場合は、英国天文学協会(BAA)が適切な観測器具に関するガイダンスをこちらに掲載しています。*
水星は116日ごとに「内合」で地球と太陽の間を通過するにもかかわらず、地球上では水星が太陽の燃えるような面を横切る光景を見られるのは1世紀に約13回だけです。この現象がなかなか見られないのは、「水星の軌道は地球と太陽の面に対して7度傾いているため、通常は太陽の片側を通過する」とBAAは説明しています。
BAAは次のように説明しています。「水星が太陽面の前を通過するのは、これらの内合のいずれかが水星が地球と太陽の面を通過する時のみで、これは平均44日に1回発生します。この2つの周期が一致するのは、平均して7~8年に1回のみです。そのたびに、太陽が地平線上にある場所であればどこからでも太陽面の前を通過する様子を見ることができます。」
この現象をライブで観ることができる次の機会は、2019年11月11日です。®
ブートノート
*ここでは曇りで小雨が降っているので、オンライン アクションが始まるのを待つ間、お気に入りの天体観測の本をめくって我慢するしかありません。
このすばらしい大冊の所有者ならご存知でしょうが、これは「天体観測で最高にがっかりした出来事を称える 230 枚のフルカラー写真を収めた、豪華なハードカバーのコーヒー テーブル ブック」です。
宣伝文句はこう続く。「くだらない彗星から霧に隠れた惑星の並びまで、この地味なガイドブックは熱心な天文学者が、わざわざ外に出て無駄な時間を過ごすことなく、天体現象の伝統的な見方を存分に体験することを可能にします。」