2011年に、すっかり姿を消してしまった便利なポータブルコンピュータのカテゴリーを取り上げました。初期のA4ポータブルは専門的な製品で、ジャーナリストの間では大変人気がありましたが、一般の人々にはあまり受け入れられませんでした。彼らの心を掴むには、これまでとは異なるデザインが必要でした。
Psion Organiser II出典: babbagecabbage
まずは、初期の先祖であるPsion Organiserを見てみましょう。見た目は美しくなかったものの、機能的には優れていました。まあ、1984年当時としては。最初の仕事で潤沢な収入を得ていた私が最初に惹かれたのは、1989年のOrganiser II LZでした。4行の画面はなんとか使える程度でしたが、最大の欠点はキーボードでした。まるで電卓のようにアルファベット順に入力する、ひどいキーボードでした。名前や住所を入力するだけでも一苦労で、テキスト編集など到底考えられませんでした。
Organiser II LZが発売された頃には、既に手のひらサイズの「PC」(とでも言うべきもの)であるDIP Pocket PCが存在していました。パッケージには誇らしげに「英国設計、日本製」と書かれていましたが、前者の部分は元Psionのエンジニアによって設計されました。
以前作ったものはこちら
AtariがPortfolioとして販売したリバッジ版で有名になったこのPCは、40x8のモノクロ画面、ストレージ容量128KB(RAMとCドライブを合わせた容量です)、そしてMS-DOS 2.11とほぼ互換性のあるプロプライエタリOSと、PCらしいスペックはそれほど高くありませんでした。しかし、日記帳、アドレス帳、スプレッドシートといった便利な機能は使え、単三電池3本で1ヶ月駆動すると謳われていました。
翌年、制約がはるかに少なく、はるかに高価なデバイス、Poqet PC が発売されました。
ポケットから出せ:1989年のパームトップキング
640KBのRAMと8MHzのCPUを搭載し、Portfolioの399ドルに対して2,000ドルも高価格でした。また、単3電池2本で50~100時間駆動すると謳われていましたが、CPU負荷の高い処理を実行すると10~20時間にまで短くなってしまいます。