オービタルATKは昨日、ロケットの改良された第1段推進システムの試験発射に成功し、アンタレスロケットを再び空中に打ち上げることに向けて大きな一歩を踏み出した。
アナタレスの新しいRD-181メインエンジンは、バージニアスペース社の中部大西洋地域宇宙港(MARS)の発射台で30秒間フルパワー燃焼された。
RD-181エンジンは、2014年10月に国際宇宙ステーション(ISS)にシグナス補給船を運ぶ予定だったアンタレスの最後の飛行を爆発で終わらせた、由緒あるロシア製のエアロジェット・ロケットダインAJ26エンジンに代わるものである。
アンタレスは2014年にバージニア州ワロップス島の発射台を破壊する。写真:NASA
この故障は、2機のAJ26のうち1機の液体酸素ターボポンプの製造上の欠陥が原因であり、オービタルATKは代替の推進力を求めてモスクワのNPO団体エネルゴマッシュに協力を求めた。
アンタレスにボルトで固定されている2つのRD-181。写真:NASA
オービタルATKのゼネラルマネージャー、マイク・ピンクストン氏は、昨日のロケット噴射について次のように述べた。「初期の兆候では、改良された推進システム、コアステージ、そして発射施設がすべて計画通りに機能したことが示されています。NASA、オービタルATK、そしてバージニア・スペースの合同チームの皆様、テストが成功したようです。おめでとうございます。」
オービタルは現在、今夏に予定されている国際宇宙ステーション(ISS)へのシグナスCRS(商業補給サービス)OA-5ミッションに向けて、アンタレスロケットを準備中です。このミッションには「強化型シグナス宇宙船」が搭載されます。この宇宙船は既に昨年12月と2016年3月の2回、ISS周回基地への打ち上げに成功していますが、地球の厳しい束縛から逃れるためにユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のアトラスVロケットの協力が必要です。
2015年12月、改良された白鳥座がISSに近づいてきた。写真:NASA
一方、商業補給サービス(CRS)のライバル企業であるSpaceXは、CRS活動を着実に継続している。4月には8回目の補給ミッションを実施し、ビゲロー拡張活動モジュール(BEAM)のポンプアップ式宇宙ポデュールをISSに輸送した。
その過程で、ファルコン9ロケットの第一段を初めてドローンバージに着陸させることに成功しました。この偉業は5月に2度も達成されています。最後に行われた着陸の様子を、早送り動画でご覧いただけます。®