Apple は、将来の MacBook に電話ハードウェアが内蔵され、ノートブックにモバイルブロードバンド接続機能が搭載されることを示唆する特許を取得した。
米国特許商標庁が付与したこの特許は、ノートパソコンの筐体に高速 LTE ハードウェアを組み込み、筐体にアンテナを収納することで、ブロードバンド データ接続を理想的には改善する方法を記載している。
「望ましい特性を持つ電子機器のアンテナ構造を形成することは困難な場合があります。一部の無線機器では、導電性のハウジング構造の存在がアンテナの性能に影響を与える可能性があります。ハウジング構造が適切に構成されておらず、アンテナの動作に干渉すると、アンテナの性能が満足のいくものにならない可能性があります」と特許には記されています。
デバイスのサイズもパフォーマンスに影響を与える可能性があります。特に導電性のハウジング構造を持つ小型デバイスでは、望ましいパフォーマンスレベルを達成することが困難になる場合があります。
Appleは、この問題を解決するために、ノートブックの金属筐体のヒンジと上部と下部の間の開口部に「キャビティアンテナ」を配置し、筐体を様々な角度に開いた際にアンテナを調整するセンサーを搭載する計画だ。これにより、モバイルブロードバンドインターネット接続性が向上したノートブックが実現するとAppleは期待している。アンテナは、960MHz、2.17GHz、2.4GHz、5GHzといった携帯電話やWi-Fiの周波数帯で動作するように設計でき、MIMOもサポートできる。
ハードウェアの動作を示す図
この特許(米国特許番号9,397,387)はAppleに付与され、発明者としてJerzy Guterman、Edward Sweet、Huan-Chu Huang、Daniel Bootheの5名が記載されている。
Appleは現在、MacBookのどのモデルにもLTE接続を内蔵していません。iPadでは、129ドルの追加料金でオプションとしてLTE接続を提供しています。
他の特許と同様に、その機能がプロトタイプのハードウェアに採用されるかどうかはほぼ確実ではなく、ましてや製品として一般公開されるかどうかはなおさらです。Appleは、他の多くの家電メーカーと同様に、法廷闘争を回避(そしてその攻撃材料として)するために、早期かつ頻繁に技術特許を取得する傾向があります。®