ケンブリッジ・アナリティカは、同社が「ソーシャル・ネットワーク」の8,700万件の記録にアクセスできたとするフェイスブックの主張に異議を唱えた。
「本日、Facebookは調査会社GSRによって最大8,700万人分の情報が不正に取得された可能性があると報告しました」と、同社は声明で述べた。「ケンブリッジ・アナリティカは、調査会社GSRとの契約に明記されている通り、GSRから3,000万人分を超えるデータのライセンスを取得していません。これ以上のデータは受け取っていません。」
声明には、「2016年の米国大統領選挙における調査では、GSRのデータを一切使用していません」とも記されている。これは、同社への関心の高まりの裏にある「ケンブリッジ・アナリティカがトランプ氏に勝利をもたらした」という説に冷水を浴びせるものだ。
同社はまた、ユーザーの友人に関するデータを吸い上げる悪名高い性格診断クイズから収集されたデータに関するフェイスブックの規則に従うためにできる限りのことをしたとも述べている。
ケンブリッジ・アナリティカが有権者一人当たりに支払った金額はおよそ0.75ドル。内部文書で明らかになった。
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「Facebookからデータが不適切に取得されたとの連絡を受けた際、当社は直ちにファイルサーバーから生データを削除し、システム内の派生データを検索して削除するプロセスを開始しました」と声明には記されている。「1年前にFacebookから更なる保証を求められ、当社は内部監査を実施し、すべてのデータ、派生データ、そしてすべてのバックアップが削除されたことを確認し、その旨の証明書をFacebookに提出しました。」
しかし、ケンブリッジ・アナリティカの声明は「現在、当社のシステム内にGSRデータが残っていないことを証明するために、独立した第三者による監査を実施しています」と締めくくられていることから、その証明書は書かれた紙ほどの価値もなかったのかもしれない。
こうなると、世界は誰を信じればいいのか分からなくなる。CEOが黒魔術を実践していると発言したビッグデータ企業か、それとも、いかなる誤りに対しても常に「誰かがその善意を曲げようと考えるなんて、本当にショックだ」と発言するFacebookか。
ウディ・アレンの言葉を借りれば、「人類は歴史上どの時代よりも大きな岐路に立たされている。一つの道は絶望と完全な絶望へと、もう一つは完全な滅亡へと続く。正しい選択をする知恵が私たちに与えられていることを祈りましょう。」®