米検察は月曜日、ファーウェイとその最高財務責任者である孟晩舟氏をイランの子会社との制裁違反の取引の疑いで詐欺罪で起訴した。
ファーウェイ創業者任正非氏の娘である孟氏は、この中国のIT大手のイランにおける事業活動を隠蔽しようとしたとされている。ファーウェイはまた、T-Mobile USAの企業秘密、具体的には「Tappy」と呼ばれる携帯電話テストロボットの詳細を盗んだとして、別途告発されている。孟氏とファーウェイは不正行為を否定している。
中国国籍の孟氏は、米国当局の要請により12月にカナダで逮捕された。当局によると、孟氏は、ファーウェイの米国子会社であるファーウェイ・デバイスUSAとイラン子会社であるスカイコム・テックの間の数百万ドル規模の取引を米国政府と大手銀行から隠していたという。
ホワイトハウスはイランに対し様々な経済制裁を課し、中東諸国の石油輸出や銀行業務などを厳しく取り締まってきた。46歳の孟氏は、ファーウェイの米国子会社を通じてイランで事業を展開することで前述の米国制裁を回避したとして、銀行詐欺、電信詐欺、そして銀行詐欺と電信詐欺を共謀した複数の罪で起訴された。
ニューヨーク連邦地方裁判所に提出された文書によると、孟氏と、香港で登記されているもののイランで事業を展開するスカイコムは、これらの制裁に違反してイランと数百万ドル規模の取引や発注を行っていたとされている。米国の検察当局は、孟氏のカナダからの身柄引き渡しを求め、米国で裁判を受けるよう求めている。ファーウェイとファーウェイUSAも、スカイコムとの関係を虚偽報告したとして司法妨害の罪で起訴されている。
英国政府の高官らはこう尋ねた。「それで、我々はファーウェイを禁止するつもりなのか、それともどうするのか?」
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ワシントン州では、別の訴訟において、ファーウェイがTモバイルUSAから企業秘密を盗んだとして告発されています。この中国大手企業は、現金ボーナスを使って自社の従業員にTモバイルUSAのスマートフォンテストロボット「タッピー」に関する情報を盗ませたとされています。
ファーウェイのエンジニアらは、ロボットの写真を密かに撮影し、さらにはロボットを複製できるようにその一部を盗み出すなど、アメリカの携帯電話会社との機密保持契約および守秘義務契約に違反したとされている。
「ファーウェイは10年以上にわたり、嘘と欺瞞の戦略を用いて事業を展開し、成長させてきました。本局は、米国金融機関およびその国際的な取引相手に対して詐欺行為を行い、国家安全保障維持のために制定された米国法に違反する、国内外を問わず企業とその幹部に対し、引き続き責任を追及していきます」と、ニューヨーク東部地区連邦検事のリチャード・ドナヒュー氏は述べた。
起訴状は、米中両国間の貿易関税をめぐる報復合戦によって両国の関係が悪化している中で提出された。ファーウェイはまた、中国の情報機関が同社の機器にバックドアを仕掛け、他国やその企業をスパイしていたとの疑惑にも直面している。ファーウェイはこれらの疑惑を否定している。一方、同社の営業部長の1人が今月、ポーランド当局にスパイ容疑で逮捕された。®