Panasas と Western Digital は、オープンソースのデータ管理ソフトウェア iRODS を中心とした提携と統合を通じて、ライフサイエンス研究者向けに高速データ アクセスと低コストの大量データ ストレージを組み合わせています。
システムの使い方については、以下で説明します。仕組みは以下のとおりです。
- ラボ機器が生成したデータは、オープンソースのiRODS(Integrated Rule-Oriented Data System)ソフトウェアによってメタデータが徹底的に精査された後、ローカルワークステーションストレージからHGST Active Archive System(大容量・低コストのストレージに最適化されたディスクベースのオブジェクトストレージアレイ)へと移動されます。このシステムは、低速アクセスを伴う大容量・低コストストレージに最適です。データ移動にはAmazon S3プロトコルが使用されます。
- iRODSメタデータカタログは、iRODSデータグリッド構造内のすべてのファイル、ディレクトリ、ストレージリソースに関する情報を保存し、データの検出を支援します。このグリッド構造は、ローカルワークステーションストア、Active Archive System、Panasas ActivStoreアレイなどのゾーンを統合します。
- ライフ サイエンスの研究者がディスク アーカイブに保存されているデータの一部またはすべてを処理する必要がある場合、そのデータは iRODS ルールを使用して取得され、並列ファイル システム アクセス ソフトウェアを使用して Panasas ActiveStor アレイにダンプされます。
- データがActivStorに取り込まれると、高性能コンピューティング(HPC)サーバーが並列にアクセスし、処理を実行します。実質的には、Active Archive Systemは、ActivStorにすべてのデータを保存(これは莫大なコストがかかります)することを避けるために使用されています。
膨大な情報ストアのサブセットへの高速アクセスを可能にするこの多層・複数製品システムは、QuantumのStorNextを彷彿とさせます。StorNextも同様にオブジェクトストレージ(Lattus)をバックエンドストレージとして利用できます。Panasasの競合であるDDNも、オブジェクトストレージ(WOS)を製品ラインナップに揃えており、HPCアレイのバックエンドストレージとして利用できます。富士通のアレイとiRODSもご覧ください。®