光ネットワーク企業のアカシア・コミュニケーションズは本日、シスコとの26億ドルの合併契約を撤回したと発表した。
一方、シスコは譲歩せず、アカシアが買収から撤退するのを阻止するために訴訟を起こすと表明した。両社の公式声明を見る限り、この件をめぐって両社は対立しているようだ。
「アカシア・コミュニケーションズは本日、シスコシステムズ社との合併契約を即時解除することを決定したと発表した」とマサチューセッツ州メイナードに本社を置くアカシアは述べた。
撤退の決定は、取引が中国政府の承認を期限内に得られなかったことを受けて行われました。アカシアは米国に拠点を置いていますが、中国には大規模な顧客基盤があるため、同国の規制当局の承認が不可欠です。
「合併契約で想定された期限内に中国政府の国家市場監督管理総局(SAMR)の承認が得られなかったため、アカシアは2021年1月8日の延長された終了日までに合併を完了する義務を負っていませんでした。そのため、アカシアは合併契約の条件に従い、提案された取引を解消する権利を行使しました」と同社は続けた。
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しかしシスコは、アカシアが両社間で締結した買収契約から撤退することはできないと主張している。スイッチジラは、デラウェア州衡平法裁判所に対し、合併成立に必要な法的手続きをすべてクリアしただけでなく、中国政府も買収をほぼ承認したことを確認するよう求めている。
「シスコ社はまた、裁判所がこれらの問題を解決するまで契約を解除できないという裁判所命令と、アカシア社に取引を完了させるよう命じる裁判所命令を求めている」とシリコンバレーの巨大企業は述べた。「2021年1月7日、シスコ社はSAMRから、シスコ社の提出書類が『関連する競争上の懸念に対処するのに十分である』と当局が判断したとの通知を受けた。」
アカシア社は「いかなる申し立てに対しても弁護するつもりだ」と述べた。シスコ社とアカシア社の担当者は、これ以上のコメントを控えた。
両社間の小競り合いは、テクノロジーをめぐる米中間の緊張が着実に高まっている中で起きた。アカシアの株価はこのニュースを受けて13%上昇したが、シスコの株価はほとんど動いておらず、本稿執筆時点でわずか0.21%の上昇にとどまっている。®