WekaIOがSPECファイルシステムベンチマークでMatrixカンフーを披露

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WekaIOがSPECファイルシステムベンチマークでMatrixカンフーを披露

スタートアップ企業の WekaIO は、Supermicro サーバー上で稼働する Matrix ソフトウェアで SPEC SFS2014 ベンチマーク スコアを 2 倍に伸ばし、IBM の Spectrum Scale 並列ファイル システムを圧倒したようです。

ベンチマークでは、ファイラーのパフォーマンスをテストし、実行中に完了したソフトウェア ビルドの数と全体的な応答時間 (ORT) を調べます。

WekaIO の Matrix 並列ファイルシステムは、IBM の Spectrum Scale に完全に圧勝したようで、Spectrum Scale の 600 に対して 1,200 のビルドを獲得しました。

システム ビルド ORT 日付
WekaIOマトリックス – Supermicro 1,200 1.02 2018年3月
IBM スペクトラムスケール – E8 600 0.69 2018年1月
NetApp FAS 8200 フレックスグループ 520 1.04 2017年9月
WekaIOマトリックス 500 3.06 2017年7月
IBM Spectrum Scale – Cisco UCS – FlashSystem 900 240 1.32 2017年9月

これまでの最高得点システムは、E8 NVMeオールフラッシュアレイを使用したIBMのSpectrum Scale並列ファイルシステムでした。この構成は、HGST N200 1.6TBデュアルポートNVMe SSD 24台を搭載したD24ストレージノードと、Spectrum Scaleクライアントノード16台で構成されていました。

WekaIOの構成は、Supermicro Big Twinサーバー4台(2Uシャーシに2ソケットCPUノード4台、ノードあたりNVMe SSD4台)で構成されていました。WekaIO Matrix 3.1ファイルシステムには、1.2TB Micron 9100 NVMe SSD 64台が使用され、Mellanox 100GbitE MSN 2700スイッチを介して11台のクライアントノードが接続されていました。

どちらの場合も NVMe SSD が使用されています。

ランク付けされたビルドスコアの結果は次のとおりです。

スペック_SFS_2014_棒グラフ

以下は、ビルド スコアと ORT 番号を重ね合わせたものです。

スペック_SFS2014_2_軸チャート

Spect SFS2014 ビルドと ORT 値

以前のWekaIO Matrixシステムは、v3.0ソフトウェアを使用しており、2017年7月にこのベンチマークで500回のビルドを達成しました。最新の結果は、Matrix v3.1ソフトウェアにアップデートされたものです。これが、これほど高速化された理由でしょうか?

このスタートアップは、表面上はパフォーマンスの大幅な向上とレイテンシの低減を実現するファイルシステム技術の開発に取り組んでいる一群の技術者のうちの1つです。

WekaIO の共同設立者兼 CEO である Liran Zvibel 氏は、次のように述べています。「現在の結果が以前のものよりも高いのは、2 つの理由によります。以前の結果は、ローカル SATA デバイスを持つ AWS R3 インスタンスで実行されたため、ネイティブの NVMe-oF スタックをサポートしていませんでした (新しい AWS I3 インスタンスはサポートしています)。」

「第二に、NVMe と低レイテンシ ファブリック向けに完全に再設計された唯一のファイル システムであるため、当社のファイル システムはすでに最速です。」

むしろ、ファイルシステムソフトウェアが違いを生み出したようです。HPEは最近、Apollo 2000 Gen10およびProLiant DL360 Gen10サーバーで認定されたMatrixソフトウェアの再販を開始しました。

ズヴィベル氏はThe Regに対し、自社にはさらに多くのソフトウェア開発作業が進行中であると語った。「当社のアーキテクチャには、パフォーマンスの最適化によってさらに高速化できる可能性がまだたくさんあります。」®

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