Dell は、9 か月前に開始した Scality 再販契約をアップグレードし、OEM の Scality RING ソフトウェアを実行する SD7000-S ファイルおよびオブジェクト ストレージ サーバーを提供しています。
これは、HPE が Scality に 1,000 万ドルを投資し、同社の RING ソフトウェアを Apollo 4000 および ProLiant サーバーとともに販売するという HPE-Scality 契約に続くものです。
専用設計で共同開発されたSD7000-Sは、2つのサーバーノードで構成され、ノードあたり2基のXeon E5-2650 v3プロセッサ(2.4GHz/10コア)と10GbitEデュアルポートネットワークインターフェースカードを搭載しています。4Uエンクロージャには、ホットプラグ対応の8TB 3.5インチディスクドライブが90台搭載されており(物理容量688TB)、ラック1台あたり6.9PBの物理ストレージを搭載できます(1.25TBの物理容量から1TBの使用可能容量が得られるため、5.52PBが使用可能容量となります)。
Scality RINGは、3台のSD7000-Sストレージサーバーで導入できます。このソフトウェアは、単一または複数のサイトにまたがる単一の分散名前空間で、非構造化データ用のマルチペタバイトストレージを提供します。オプションのOpenStack APIを介して、ファイルストレージとオブジェクトストレージにアクセスできます。このシステムは100%の稼働率を実現するように設計されており、ほぼ線形のパフォーマンススケーリングを実現します。
デル SD7000-S
Dell Storageのエグゼクティブディレクター、トラビス・ビジル氏は次のように述べています。「当社はソフトウェア定義のトレンドの最前線に立っており、パートナーベースの戦略は大きな成功を収めています。」
オブジェクトストレージのような市場を、規模や機能によって区切られたグリッドに分割し、それぞれのグリッドボックス内で特定の市場ニーズを満たすための具体的な製品を提供するというのは、Dellの典型的なやり方です。この特定のニーズには、ソフトウェア定義でハードウェアに依存しないストレージという概念を好む顧客もいますが、同時に、単一のサービスとサポート体制を備えたハードウェアとソフトウェアが統合されたアプライアンスとして購入したいという顧客もいます。
DellとScalityの関係強化は、EMCの買収によりDellがAtmos、Centera、EC2オブジェクトストレージ製品を獲得することを双方が認識した上で実現しており、買収完了後もこのOEM契約が継続されることに双方が自信を持っていると考えられます。
データシートはこちらから入手できます。®