ランサムウェアがカナダ領ヌナブト準州の政府ITを凍結、イヌイットの権利を奪う

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ランサムウェアがカナダ領ヌナブト準州の政府ITを凍結、イヌイットの権利を奪う

マルウェア感染により、カナダの辺鄙なヌナブト準州での IT 業務が麻痺した。

州政府が月曜日に出した警告によると、「電子情報へのアクセスを必要とするすべての政府サービス」が「新しく高度な」感染の影響を受けているとのことだ。

「必要不可欠なサービスには影響はなく、この問題への対応を進めながらも(ヌナビク市政府は)業務を継続します」とジョー・サビカターク州首相は述べた。「復旧には多少の遅延が生じる可能性があります。皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。」

カナダ最北端の大部分を占めるヌナブト準州は、感染からの完全回復は容易ではないかもしれない。この地域は190万平方キロメートル以上の面積を誇り、人口は約3万6000人だ。

政府は、どの感染がITインフラに機能不全をもたらしたかは正確には明らかにしていないが、CBCの報道では、DridexマルウェアのDoppelPaymerランサムウェアモジュールのものと一致すると思われる身代金要求書のコピーが示された。

この感染は、ランサムウェアの運営者が小規模な国や政府を標的にする傾向が強まっていることの兆候である可能性もある。

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米国の州政府や地方政府への攻撃を追跡しているアンチウイルス企業のEmsisoftによると、米国内で報告されたランサムウェアの発生件数は過去数か月で減少しており、7月の最高44件から8月と9月はそれぞれ24件、10月には16件に減少しているという。

米国の地方自治体や州政府が賢明になってセキュリティを強化するにつれ、ハッカーたちはより攻撃しやすい標的を求めて国際展開を選択したというのが理論だ。

「米国の企業は極めて高い警戒態勢を敷いており、ITを強化しているため、侵入される可能性は低い」とセキュリティ企業はThe Registerへのメモで述べた。

「このため、大物ハンターは他の国でチャンスを探す傾向が強まっている。」

一方、ヌナブト準州にはスペインのメディア企業カデナSERがあり、今週スペイン国家安全保障局によって、同州で発生したランサムウェア攻撃の被害に遭った地元企業グループの1社であることが明らかにされた。®

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