グラフィックス大手のNVIDIAの最高財務責任者コレット・クレス氏は、バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズ主催の2020年グローバルテクノロジーカンファレンスでの講演で、ハイパースケーラーへの売上が同社のデータセンター収益全体の半分を占めていると述べた。
クレス氏は、NVIDIAのハイパースケール顧客が具体的に何を求めているのかについては詳しく述べなかったが、同社のAI推論加速GPUハードウェアへの強い関心を強調した。このハードウェアは現在、NVIDIAのデータセンター事業全体の「2桁」を占めている。ハイパースケーラーとは、Google、Amazon、Microsoft、Baidu、Appleといったトップクラスのクラウド大手企業を指す。
「推論の導入は引き続き順調に進んでいます。今四半期でも、推論は当社のデータセンター事業全体の2桁パーセントを占めています」と彼女はバンク・オブ・アメリカのヴィヴェック・アーヤ氏に語った。
「重要なのは、現在存在する推論ワークロードの多くに GPU を使用することで、収益と成長の面で前年比で 2 倍になったことです。」
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この発表は、NVIDIAが発表した第1四半期決算の数値に新たな文脈を与えるものとなった。同社はGPU大手のデータセンター事業について楽観的な見通しを示していた。同部門の売上高は前年同期比80%増で、同社全体の売上高の37%を占めた。
クレス氏は、Nvidia の DC 事業が第 2 四半期も引き続き好調であり、同社初の Ampere ベース カードである A100 などの新製品によって売上が伸びると示唆した。
NVIDIAのGTCカンファレンスで発表されたA100は、NVIDIAが7mmプロセスで出荷する初のグラフィックスカードです。542億個のトランジスタ、6,912個のFP32 CUDAコア、3,456個のFP64 CUDAコア、そして432個のTensorコアを搭載しています。
Nvidia は、これを単一のラックマウント ボックスで顧客に提供することを計画しています。DGX A100 は、小売価格が 20 万ドル弱で、5 ペタフロップスのパフォーマンスを約束しています。
A100 はサードパーティ メーカーのキットにも搭載される予定で、Supermicro が先頭に立って A100 GPU を搭載した 3 つのシステムを提供しています。®