シチズンフォーのローラ・ポイトラス監督、長年の国境警備における嫌がらせで米国を提訴

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シチズンフォーのローラ・ポイトラス監督、長年の国境警備における嫌がらせで米国を提訴

エドワード・スノーデンのドキュメンタリー映画『シチズンフォー』でアカデミー賞を受賞した映画監督ローラ・ポイトラスさんは、国境警備隊員から6年間も繰り返し嫌がらせを受けていた理由を明らかにするため、米国政府を訴えている。

「私がこの訴訟を起こしたのは、政府がアメリカ国境を利用して法の支配を無視しているからです」とポイトラス氏は述べた。「民主主義国家において、このようなことは決して許されるべきではありません。また、国境で長年にわたりカフカ的な嫌がらせを受けてきた、それほど有名ではない無数の人々を支援するためにも、この訴訟を起こしました。私たちには、このシステムがどのように機能し、なぜ私たちが標的にされているのかを知る権利があります。」

ポイトラス氏は2006年から2012年にかけて、米国国家安全保障局(NSA)に関する報道で2014年のピューリッツァー賞(公共サービス部門)とマッカーサー財団の「天才」助成金も受賞したが、米国国境を越えるたびに検挙され、その回数は計50回を超えた。尋問は通常数時間に及び、その間に彼女の電子機器は複製され、没収された。時には1ヶ月以上も押収されることもあった。

検査の理由は、ポイトラスさんの搭乗券に恐ろしいSSSS(Secondary Security Screening Selection:二次保安検査選択)マークが付けられていたことだった。SSSSマークは、米国国境警備隊に対し、この旅行者が危険人物とみなされ、飛行機に搭乗する前に徹底的な検査が必要であることを警告するものだ。

ローラ・ポイトラス

理由を教えてよ、私は国境が好きじゃない

ポイトラスは、なぜこのようなことが起きているのかを知るために、情報公開法(FOIA)に基づく要請を政府に提出したが、その要請は拒否されたり、無視されたり、あるいは、彼女が米国の国境警備隊によってなぜそれほどまでに危険な人物とみなされたのかを説明する文書の提出を拒否されたりした。

「政府は国家安全保障の名の下に空港で人々を拘束する権力を使い、米国の対テロ戦争の影響に焦点を当てて活動してきたジャーナリストを標的にした」とEFFの上級顧問デビッド・ソベル氏は述べた。

ポイトラス氏の情報公開法に基づく要請に応じず、彼女に関する文書を発見したにもかかわらず不当に隠蔽した政府は、9/11以降の軍事・諜報活動に光を当ててきた法を遵守する国民であるポイトラス氏が入国のたびに尋問や捜索を受けた理由を説明し、弁明する責任を放棄している。

ある時、ポイトラスは逮捕されたことがないにもかかわらず、有罪判決を受けた重罪犯であるため検査を受けていると告げられ、また別の国境警備員からは、彼女が搭乗禁止リストに載っていると告げられた。ある奇妙な出来事では、彼女は尋問のメモを取っている最中に、ペンが武器として使われる可能性があるとして手錠をかけられると脅された。

昨年、ポイトラスは国土安全保障省、FBI、運輸保安局(TSA)、税関・国境警備局(CBP)、移民・関税執行局(ICEN)などに対し、情報公開請求(FOIA)を提出し、何が起こっているのかを突き止めようとした。彼女はまだ詳細を待っている。ほとんどの機関は彼女の請求を無視するか、定型的な手紙を送っただけだった。ただし、FBIは6ページ分のデータを保有しており、現在非公開にしていると述べた。

「ポイトラスには犯罪歴がなく、安全保障上のリスクとなる兆候もなかったにもかかわらず、治安当局がなぜ6年間も彼女を標的にしていたのかを示す記録を開示するよう政府に強制するために、我々は訴訟を起こしている」とEFFの弁護士ジェイミー・リー・ウィリアムズは述べた。

「ポイトラス氏の情報公開法に基づく要請を政府が拒否したことで、彼女の拘留は、9/11以降の世界における米国の政策に焦点を当てて活動してきたジャーナリストに対する報復と嫌がらせの一種であるという印象を与えている。」®

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