英国国防省は、専門用語だらけで理解しにくい図表だらけの報告書を書き、最新の科学技術戦略を発表した。しかし、そこにはスタートアップ企業にとって朗報も含まれている。
年間8000万ポンドの防衛イノベーション基金の基盤となるはずの2017年科学技術戦略の中で、防衛省の主席科学顧問ヒュー・デュラント=ホワイト氏は、「防衛における科学技術に改めて焦点を当てる時が来た」と記している。
デュラン=ホワイト氏自身はシドニー大学のロボット工学教授であり、自律型ドローンの開発経験がある。これは国防省が戦場偵察用に特に熱心に取り組んでいる分野である。
報告書は、「戦略的課題に対処するため、国防省は革新的なコンセプトと斬新な技術を国防省の運用と業務プロセスにいかに取り入れ、実装するかに注力する必要がある。これは国防省全体にとっての課題であり、科学技術だけでは対処できない」と述べている。
国防イノベーション基金は、コンペティションや資金提供を通じてスタートアップ企業の優れたアイデアを実現するために徐々に資金が投入されている。
しかし、国防省がイノベーション投資を最大限に活用する具体的な計画は、難解な図表の嵐の中で埋もれてしまっています。報告書から抜粋した以下の図表をご覧ください。
いいえ。分かりません
これが何を意味するのかご存知の方は、コメント欄でお知らせください。あるおふざけ好きの方は、これを見てこう言っていました。「だからもうVisioは使えないんだ」
一方、防衛省は「学術界、産業界、そして現在防衛・安全保障分野に十分に関与していないスタートアップ企業」を積極的に取り込もうとしている。イノベーション基金という大きなニンジンは、この取り組みの一助となるはずであり、その結果、テクノロジーに特化したスタートアップ企業の中には、中央政府からの資金提供を受けているところもある。
最近防衛費の援助を受けた企業の一つに、南ウェールズに拠点を置くZoneart Networksがある。同社は、特定のネットワークにログオンしたユーザーの物理的な位置を記録するWi-Fi追跡製品を開発している。
完全な戦略文書は国防省のウェブサイトでご覧いただけます。®