冥王星の衛星は古代の凍った海によって割れた

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冥王星の衛星は古代の凍った海によって割れた

写真NASA のニューホライズンズ宇宙船から冥王星とその衛星のさらなる写真が地球に送られてきた。今回はカロンの過去に起きた巨大な地質学的変動を示している。

遠く離れた氷の矮星を周回する衛星の最新の壮大な画像は、NASAの科学者が「断裂と峡谷の帯」と表現したものを明らかにしている。

研究者らは、この巨大な峡谷はカロンの表面全体に1,000マイル(1,600キロ)以上広がっており、月の裏側まで続いている可能性が高いと付け加えた。

コロラド州ボルダーにあるサウスウエスト研究所のGGI担当副主任ジョン・スペンサー氏は、「カロンの地殻全体が裂けたように見える」と語った。

科学者らによると、激しく破壊された地域はグランドキャニオンの4倍の長さがあり、場所によっては2倍の深さだという。

色鮮やかに再現されたカロン。クレジット:NASA/JHUAPL/SwRI

ニューホライズンズは、今年7月14日に最接近する直前のカロンの高解像度カラー画像を撮影しました。
画像クレジット:NASA/JHUAPL/SwRI

研究者らは、カロンの平原が滑らかであることは、この衛星で氷火山活動と呼ばれる一種の冷たい火山活動が起こったことを示唆している可能性があると推測している。

「研究チームは、内部の水の海がずっと昔に凍り、その結果生じた体積変化によってカロンが割れ、その時に水ベースの溶岩が地表に到達した可能性があると議論している」と、ヒューストンの月惑星研究所のニューホライズンズ研究チームメンバー、ポール・シェンク氏は述べた。®

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