アメリカ東海岸で発生した巧妙な詐欺をご紹介します。どうやら、無料のスマートフォンアプリ（おそらく交通監視ツール）をインストールした人が、自分の居場所を監視し、偽のスピード違反切符をメールで送ってくるようです。
被害者は、メッセージが本物で警察から送られたものだと思い込まされます。メールには、名前、運転時間と場所、そして想定される速度超過といった実際の情報が含まれています。こうして被害者は騙され、メッセージを真に受けてしまいます。
メールは、罰金を脅迫し、被害者に「違反申告書」をクリックするよう指示します。これは、PC にマルウェアをインストールしようとするダウンロードです。
ペンシルベニア州の警察は、この通知は、運転中の被疑者の携帯電話から取得した実際のGPS座標に基づいているため、特に説得力があると述べている。
警察は、詐欺の犯人がスマートフォンのアプリからGPSデータを取得し、それを使ってターゲットが実際にその地域で運転し、スピード違反をしていたときの通知を作成できたと考えている。
Phillymag.comが捜査員から入手したフィッシングメールの例
つまり、標的が実際に制限速度を超えて運転していた時間に基づいて、偽のスピード違反切符を作成できるのです。GPS情報を活用することで、攻撃者は真剣に受け止められる可能性がはるかに高い通知を作成し、最終的には被害者をマルウェアに感染させるのです。
言うまでもなく、その地域に住んでいる人は、たとえそれが法執行機関からのものだと主張しているものであっても、疑わしいメールや迷惑メール内のリンクをクリックすべきではありません。
GPS データが収集されているとみられるトレディフリン郡区の警察は、運転手を追跡するためにスピード違反カメラを使用しておらず、警官が運転手を直接捕まえた場合のみ違反切符を発行すると述べている。®
