SD カード メモリ仕様を策定する業界団体 SD アソシエーションは、切手サイズのメモリ カードをさらに魅力的なものにする技術の新しいバージョン 7.0 仕様を発表しました。
新しい仕様には 2 つの大きな更新があります。
1つは「SD Ultra Capacity」と呼ばれ、SDカードの最大容量を現在の2TBを大幅に上回る128テラバイトに拡張します。
もう 1 つは「SD Express」で、PCIe および NVMe インターフェイスを追加することで、カードのデータ転送速度が 985 MB/秒に達するようになったと協会は主張しています。
新しい規格はどちらも既存のSDカードのフォームファクタを維持しているため、既にいずれかのカードを読み取れるデバイスであれば、あらゆるデバイスで動作します。ただし、NVMeとPCIe(それぞれバージョン1.3と3.0)の追加は、超高速SDカードに既に存在する2番目のピンセットを使用するため、すべてのデバイスがこれらのピンに対応しているわけではないため、すべてのデバイスが新しい速度に対応できるわけではありません。
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985MB/秒という新仕様は、一部のエンタープライズクラスのSSDとそれほど遜色ありません。残念ながら、SDアソシエーションのSD Expressに関する技術データは会員限定で、ホワイトペーパー(PDF)には、この速度が読み取り速度、書き込み速度、あるいはその両方なのかは記載されていません。従来のSDカード仕様には、ウェアレベリングなどのエンタープライズSSDに搭載されている優れた機能が欠けていました。
したがって、協会が主張するように、これらの新しいカードが「リムーバブルSSD」であるという説にあまり夢中にならないでください。また、協会はこれらのデバイスの用途として、「超スローモーションビデオ、RAW連続バーストモード撮影、8Kビデオのキャプチャと再生、360度ビデオ、カードやモバイルコンピューティングデバイス上で実行される高速アプリケーション、進化し続けるゲームシステム、マルチチャネルIoTデバイス、さまざまな車載ストレージニーズなど」を挙げていることにも注目してください。
また、あらゆる種類のデバイスで非常に高速かつ簡単に交換できるストレージの可能性を考慮すると、SD カード アレイがすぐに実現する可能性は低いものの、いくつかの非常に興味深いストレージ マシンがこの新しい標準に従う可能性があることは明らかです。®