NASAの宇宙飛行士ジェフ・ウィリアムズ氏は本日、国際宇宙ステーション(ISS)のビゲロー拡張活動モジュール(BEAM)に入る。これは軌道上の前哨基地で試験運用中のポンプアップポデュールであり、「深宇宙探査と商業用低地球軌道アプリケーション向けの拡張可能な居住施設の潜在的な課題と利点を調査する」ためだ。
BEAMは4月にISSに到着し、当初の膨張に失敗した後、5月末にようやく16m3まで完全に膨張した。
NASAはウィリアムズ氏のBEAMへの初参加について次のように述べている。「彼は空気サンプルを採取し、現在閉じられている上昇通気弁にキャップを取り付け、BEAMの空気循環を助けるダクトを設置し、展開データセンサーを回収し、加圧に使用されているタンクを手動で開けて、すべての空気が放出されたことを確認する。」
「その後、彼は次の2日間でセンサーを設置し、宇宙の熱環境で拡張可能な居住地がどのように機能するか、また放射線、微小隕石、軌道上のゴミにどのように反応するかに関するデータを収集するというプロジェクトの主なタスクに使用する予定です。」
国際宇宙ステーション(ISS)のトランキリティモジュールに取り付けられたBEAM。写真:NASA
BEAMは一般使用を想定しておらず、宇宙飛行士は「温度、圧力、放射線のデータを収集し、構造状態を評価する」ために、年に3〜4回だけモジュールに入る。
BEAM の構造は、(内側から外側に向かって) 空気バリア (ブラダー)、構造拘束層、微小隕石および軌道デブリ (MMOD) 層、外部多層断熱材 (MLI)、および外部シリカ繊維布 (BETA 布) で構成されています。
NASAは、この水たまりが穴があく可能性は「極めて低い」と見積もっており、万が一水漏れが起きたとしても、破裂するのではなくゆっくりと収縮するだろうとしている。
この居住施設は2年間ISSに接続されたままになり、その後切り離されて「地球の大気圏に再突入して燃え尽きる」ことになる。®