Adobe 社は、ベネズエラの顧客への返金支払いを保留するという決定を撤回した。
メディアソフトウェア大手は、苦境に立たされている南米の国の顧客に対する声明を更新し、少なくともクリエイティブクラウドやその他のアドビサービスのサブスクリプションに支払った金額は返金されると明言した。
「Adobeから直接製品を購入した場合、支払ったが受け取っていないライセンス期間分は月末までに返金されます」とAdobeはスペイン語版のFAQ文書で述べている。
「当社は販売店にも同様の行動をとるよう働きかけています。」
この方針転換は、アドビが今週初め、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の政権に対してホワイトハウスが発令した制裁により、国内の全顧客のサブスクリプションをキャンセルせざるを得なくなったと顧客に対して通知したことを受けて行われた。
「ベネズエラに関する米国政府の最近の大統領令は、ベネズエラにおける米国企業および団体と個人間のほぼすべての取引とサービスを禁止している」とアドビは述べた。
「この命令に従うため、Adobeは2019年10月29日にBehanceを除くベネズエラのすべてのアカウントを無効化します。」
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当初、Adobeは制裁措置の一環として、取引禁止措置が継続する限り、顧客からのサブスクリプション料金の返金は一切行わないと述べていました。代わりに、サービスを停止し、サブスクリプション料金を着服する方針でした。
これに対し、顧客から批判が寄せられ、特にベネズエラの加入者への払い戻しに関して、Adobeが制裁命令を誤解しているという指摘が相次いだ。Adobeは、払い戻しの決定が社内で下されたものなのか、それとも米国政府からの要請を受けたものなのかについて、まだコメントしていない。
いずれにせよ、Adobe 社は、ベネズエラでサブスクリプション料金を支払った人には料金が返金され、アカウントから保存しておきたいものはすべて 10 月 28 日までダウンロードできると述べている。
Adobe は、ベネズエラへのサービスをいつ再開できるかについては言及できない。それは、まず米国が貿易制裁を解除するかどうかにかかっているからだ。®