データセンターの更新サイクルが継続し、大手クラウド事業者によるインフラ拡張への飽くことのない需要が続く中、サーバーベンダーは第3四半期に好機を逃さず利益を上げた。
IDCの統計によると、世界市場の収益は37.7%増加して233億6000万ドルとなり、出荷台数は18.3%増加して316万1000台となった。
デルは昨日、クラスV株主から自社株を買い集め今月末に上場することを承認され、売上高は33.3%増の40億9000万ドル、販売台数は10.5%増の55万6000台となり市場をリードした。
デルがHPEをその座から引きずり下ろして以来、3四半期連続の快挙となった。HPEの売上高は14.8%増の38億ドルとなったものの、出荷台数は9%減の45万6200台となった。HPEはローエンドサーバー市場から撤退した。
中国のODM企業Inspurは、レノボを追い抜いて3位に躍り出た。IDCによると、Inspurの売上高は17億1,100万ドルで、前年比156.5%増となった。これは出荷台数が90.2%増の28万3,600台だったことによる。レノボは売上高が67%増の14億3,700万ドルとなり、サーバー販売台数は27.5%増の19万3,500台となった。
IBMでは、サーバーの売上高が9.4%増加して11億9600万ドルとなったが、システムの販売台数では上位5位以内には入らなかった。
ファーウェイとシスコは、売上高がそれぞれ75.6%増の10億5,200万ドルと4.8%増の10億4,000万ドルとなり、IBMとほぼ同水準とみられていた。ファーウェイは18万7,900台のサーバーを販売したが、シスコは販売台数でトップ5圏外となり、ランキングには名前が挙がらなかった。
ODMダイレクト部門(受注生産のサーバーを製造する中国の契約メーカー)は容赦ない成長を続け、30.5%増の62億5000万ドルに達し、87万1500台を占めました。その他部門が残りのセクターを構成しました。
IDC の収益数値表は次のとおりです。
ユニット出荷チャート:
クリックして拡大
地理的な数字を見ると、成長率の点ではアジア、特に中国が優位に立っていることがわかりますが、IDC は実際の収益数値を公表していません。
アジア太平洋地域(日本を除く)は、前年比46.5%の売上高成長率を記録し、最も急成長を遂げた地域でした。米国は43.7%、欧州・中東・アフリカ(EMEA)は24.5%の成長率を記録しました。
カナダは20.0%、日本は14.0%、ラテンアメリカはわずか7.7%の成長だったが、中国の収益は67.1%急上昇した。
IDCリサーチマネージャーのセバスチャン・ラガーナ氏は次のように述べています。「リソース集約型の次世代アプリケーションによるエンタープライズインフラの要件は、ますます多様な構成に対応しており、平均販売価格は前年同期比で高水準を維持しています。同時に、ハイパースケーラーはデータセンター機能のアップグレードと拡張を続けています。」®