熱心なランナーでヒットマンのマーク・フェローズは今週、ガーミンの腕時計によって密告され、殺人罪で有罪判決を受けた。
フェローズ被告(38歳)は、イングランドのリバプール刑事法院で男性2人の殺害の罪で有罪判決を受けた。共犯者のスティーブン・ボイル被告(36歳)は、殺人事件のうち1件で監視役を務めていたとされ、殺人罪でも有罪判決を受けた。
検察官がフェローズ被告に対して提出した証拠には、被害者の一人に対する長期にわたる偵察を示す監視カメラの映像、電話データ、位置データが含まれていた。
リバプール・エコー紙がフィットネスマニア、スーシェフ、そして家族思いの男と評したフェローズ(通称「アイスマン」)は、サルフォード市出身の裏社会の重鎮、ポール・マッシー(55歳)を殺害した疑いがあった。マッシーは2015年7月26日、自宅前で銃弾を浴びて死亡した。
昨年、マッシーの仲間だったポール・キンセラ(54歳)が殺害された事件は、ギャング間の抗争が原因とされるこの事件の捜査を進展させる一助となった。キンセラは2018年5月5日、自転車に乗り、視認性の高いベストを着用し、覆面をした銃撃犯に射殺された。
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特徴的な黄色のマークと黒いテープが貼られたベストと自転車は、防犯カメラの映像で容易に確認できました。フェローズも同様に確認できたようで、刑事たちは彼の自宅を捜索し、ガーミン・フォアランナーの腕時計を発見しました。
リバプール・エコー紙は、この腕時計は「マッシー事件の重要な証拠となった」と伝えている。
デバイスのGPSデータの痕跡を調べたところ、捜査官らはフェローズ容疑者が2015年4月29日にマッシー容疑者の自宅付近で偵察を行っていたことを突き止めた。携帯電話基地局データ、CCTV、車両ナンバープレート読み取り機のデータを精査した結果、刑事らは、殺人事件発生前の1週間、フェローズ容疑者の車が少なくとも1日に2回マッシー容疑者の自宅の前を通行していたことを突き止めた。
ボイルは、マッシー殺人事件への関与は否定されたものの、キンセラ殺害では有罪判決を受けており、イギリス英語で「grassing(グラッシング)」、アメリカ英語で「snitching(スニッチング)」と呼ばれる証言をしたことで、フェローズにとって事態をさらに悪化させた。
BBCとリバプール・エコーはともに、フェローズ被告が証言台にいた元同僚に対し、喉を切り裂くような仕草をし、「草」と口で言ったと報じている。
フェローズは木曜日に仮釈放なしの終身刑を宣告され、ボイルは懲役33年から終身刑を宣告された。®