SANshine さん、Azure で共有ブロック ストレージを使ってみませんか?

Table of Contents

SANshine さん、Azure で共有ブロック ストレージを使ってみませんか?

Microsoft は、クラスター化されたストレージ上で実行されるオンプレミスのアプリケーションをクラウドに移行できるようにする Azure Shared Disks を限定的に公開しました。

Azure Storage コーポレートバイスプレジデントの Ted Brockway 氏によると、Azure Shared Disks は現在ストレージ エリア ネットワーク (SAN) 上で実行されているエンタープライズ アプリケーションをサポートするとのことです。

これらには、「クラスター化されたデータベース、並列ファイルシステム、永続コンテナ、機械学習アプリケーション」が含まれます。これには、スケールアウトファイルサーバーやSQL ServerフェイルオーバークラスターなどのWindows環境、そしてRed Hatが支援するGlobal File System 2(GFS2)などのLinuxシステム上で実行される環境が含まれます。

Azure Shared Disks は、ストレージデバイスへのアクセスを制御するために SCSI Persistent Reservations をサポートしています。共有ブロックレベルストレージの利点は、その柔軟性と高いパフォーマンスですが、クラスター管理の複雑さも伴います。

2 つの Azure VM によってマウントされた単一の共有ディスク

2 つの Azure VM によってマウントされた単一の共有ディスク

Azureには、標準ハードドライブ、標準SSD(ソリッドステートディスク)、高速スループットのPremium SSD、Ultra Diskの4つのカテゴリーのマネージドディスクがあります。これらのうち、Azure Shared Diskは当初Premium SSDでのみ動作しますが、Ultra Diskのサポートは近日中に開始される予定です。例えば、西ヨーロッパでは1TBのPremium SSDの料金は現在月額122.88ドルです。

Azure Shared Disksは現在、米国中西部リージョンでのみ利用可能です。Azure BackupやAzure Site Recoveryと併用することはできません。また、ディスクをマウントできるノード数を決定する「maxShares」設定があり、ディスク容量に応じて制限があります。256GB(最小)または521GBのディスクではmaxSharesの上限は2、1TBのディスクでは5、2TBから32TBの間では10です。Microsoftによると、共有ディスクは書き込みアクセラレーションやホストキャッシュをサポートしていません。

SAN上でアプリケーションを実行しているMicrosoftプラットフォームのお客様は、Azureへの移行オプションを歓迎するでしょう。ただし、これはクラウドコンピューティングの「リフトアンドシフト」の範疇にあたります。クラウドアプリケーションには、異なるアーキテクチャを検討する価値があるかもしれません。®

Discover More