テスラモーターズ:イーロン・マスクの離婚は当社を沈没させない

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テスラモーターズ:イーロン・マスクの離婚は当社を沈没させない

有名なバッテリーカーメーカー、テスラ・モーターズに新たな問題が降りかかっている。CEOと主要株主のイーロン・マスク氏の激しい離婚が、同社の財務状況と間近に迫ったIPOを危うくする可能性がある。さらに、同社の主力スポーツカー「ロードスター」の輝きが薄れつつある兆候も見られる。

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最新型ロードスタースポーツ。見た目はセクシーだが、ステイヤーではない

テスラは10万ドルのロードスターを製造しており、昨年は4人乗りで5万ドルのモデルS(大衆市場向け)の製造のために4億6500万ドルの連邦政府融資を確保した。同社は過去にも破綻を回避してきたが、マスク氏と共同創業者のマーティン・エバーハルト氏との間で、取締役会や法廷での激しい争いを繰り広げてきた。また、マスク氏はモデルSのオリジナルボディを設計したヘンリック・フィスカー氏に対しても訴訟を起こしている。

2008年末、信用収縮がピークに達したとき、計画されていた1億ドルの資金調達ラウンドは失敗し、テスラは倒産寸前だった。その段階では、ロードスターの購入者が預けた頭金を返済する資金さえなく、ロードスターの製造中に遭遇した技術的な問題もまだ完全には解決されていなかった。

同社は「既存投資家」からの4000万ドルの注入によって救済されたが、これは既に同社の主要な資金提供者であるマスク氏自身を指すと広く解釈されている。

それ以来、連邦政府からの融資、ダイムラーとの契約、そしてトヨタによる5,000万ドルの投資により、テスラはより健全な立場を築いてきたように見える。マスク氏は現在、テスラの上場を計画している。

残念ながら、彼と妻のジャスティンは現在、泥沼の離婚裁判の真っ只中にあり、ジャスティンはテスラ株の10%の相続を求めている。IPOと離婚の行方次第では、テスラの所有権が、極めて重要な連邦政府融資の条件に違反する可能性がある。

マスク氏は離婚に関連する法廷文書の中で、自身の現金が底を尽きたと主張している。テスラが彼の支援に依存しているという認識を踏まえると、投資家は躊躇するかもしれない。また、離婚に伴う債務を履行するためにテスラ株を売却せざるを得なくなる可能性もあり、その場合、モデルSの重要なローンが再び危うくなる可能性がある。

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