Wi-Fiだけで壁を透視できる技術が開発中 – MIT

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Wi-Fiだけで壁を透視できる技術が開発中 – MIT

MITの研究者たちは、Wi-Fi信号を使って壁を透視し、数センチ以内の精度で動きを捉える技術をどんどん向上させている。

研究チームは、無線ルーターから発信されるのと同じ信号を利用して、「RF-Capture」と呼ばれる装置を開発し、一般的な研究棟の壁の裏に設置しました。この装置は、反射電波を解析することで壁の向こう側にいる人物の大まかな画像を撮影し、ヒートマップ形式のグラフに変換しました。

興味深いことに、研究チームはその後、動きを追跡するシステムの開発に取り組みました。それ自体はそれほど詳細ではない多数の異なる画像を組み合わせることで、壁の向こう側に何が、そして誰がいるのかを正確に把握できるようになります。

この分野での過去の研究はこちらとこちらでご覧いただけます。チームは、2センチメートルの解像度で手の動きを追跡できるようになったと主張しています。YouTubeに投稿された動画では、RF-Capture装置が乾式壁を挟んだ物体の動きを3Dで感知しています。

プロジェクトのウェブページに掲載された論文によれば、このデバイスは、人物のサイズや歩き方から90パーセントの精度で人物を認識することもできるという(もちろん、テストに参加した人数は少数だが)。

YouTubeビデオ

このシステムはまだ未熟ですが、大きな可能性を秘めています。まず、センサーを装着する必要がなく、視線を通す必要もありません。そして、Wi-Fiの信号は携帯電話の何千倍も小さいため、非常に安全です。

おそらく、無線技術の普及を考えると、システムの構築と運用も非常に安価になると思われます。

手の動きを測定するKinectと比較したシステム

研究チームは、このデバイスの使い方について、家の中をスキャンして人の存在を確認するなど、いくつかのアイデアを考案しており、高齢者が転倒していないか見守るのにも使える可能性があると示唆している。また、改良を加えれば、呼吸や心拍数の測定なども可能になると考えている。

このようなシステムは、セキュリティやスマートホーム、特定の場所にいる人物の識別などにも活用できる可能性があります。ビデオゲームのモーションキャプチャの改良など、様々な用途に活用できる可能性があります。®

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