世界最速のスーパーコンピューターの開発で知られるPezy ComputingのCEOが詐欺の疑いで逮捕された。
斉藤元明氏は火曜日、東京で同社のプロジェクト開発マネージャーである鈴木大輔氏とともに、新興技術の研究開発に対する政府の補助金制度を捜査していた日本の特別捜査班に逮捕された。ジャパンタイムズによると、ペジーの本社も家宅捜索を受けた。
両氏は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に対し、4億3100万円(380万ドル)に及ぶ経費を水増しした疑いで告発されている。同社は、スーパーコンピュータ開発に7億7300万円(690万ドル)を費やしたと主張しているが、これは政府当局が推定する実際の支出額のほぼ2倍に相当する。
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Pezy Computingは、海洋研究開発機構に設置されている世界第4位のスーパーコンピュータ「暁光(ぎょうこう)」を共同開発しました。先月、19.14ペタフロップス(1秒間に19,000兆回の計算)の演算速度を達成し、世界第4位のスーパーコンピュータに認定されました。消費電力は1.35MWです。
グリーンマシン
Pezy はまた、世界トップ 3 の「グリーン」スーパーコンピュータの背後にもおり、ワット当たり 16.7 ~ 17.0 Gflops の演算能力を誇ります。これは、中国に拠点を置き、驚異的な 93.0 ペタフロップスを誇る世界最強のスーパーコンピュータ Sunway TaihuLight のほぼ 3 倍の効率です。
Pezy (社名は Peta、Exa、Zetta、Yotta の頭文字をとったもの) は、プロセッサと、それらを非常に高速に連携動作させるために必要なソフトウェアを専門としています。
斎藤氏は、超高速コンピュータの小型化の先駆者であり、スーパーコンピュータのさらなる活用を推進してきたことで、この分野では著名人となっています。また、液浸液冷却技術を用いたPezyシステムを開発するExaScaler社と、3D多層メモリを開発するUltra Memory社のCEOも務めています。
Pezy社はSCシリーズのプロセッサの新バージョンを開発中で、SC-3は来年発売予定です。しかし、斉藤氏は同社にとって極めて重要な人物であるため、政府に対する詐欺行為で有罪判決を受けた場合、より効率的なスーパーコンピュータの未来が脅かされる可能性があります。®