インドの月南極探査ミッション「チャンドラヤーン2号」は、ベンガルール(バンガロール)時間土曜早朝、月面への降下中に探査機「ヴィクラム・ランダー」の通信が途絶えたことで中断した。
インド宇宙研究機関(ISRO)は、インド標準時午前3時(グリニッジ標準時午後11時30分)にTwitterに投稿した最新情報で、「#VikramLanderの降下は計画通りで、高度2.1kmまでは正常な動作が確認されました。その後、着陸機から地上局への通信が途絶えました。現在、データを分析中です」と述べた。
信号が途絶えたからといって、必ずしも1,471kgの着陸機が墜落したというわけではないが、墜落した可能性もある。本稿執筆時点では、ISROは着陸機の状況を明らかにしていなかった。ヴィクラム着陸機には「プラギャン」と呼ばれる探査車が搭載されている。
このミッションの目的は、影に覆われた月の南極に水が存在するかどうかを調査し、そこにあるクレーターに初期の太陽系に関する知識に加わる科学的に重要な物質が保存されているかどうかを調べることだ。
インド宇宙研究機関(ISRO)によれば、チャンドラヤーン2号を除いて、これまでに月面への軟着陸の試みは38回行われ、成功率は52パーセントだという。
インドのナレンドラ・モディ首相はツイッターでISROに激励の言葉を送った。「インドは私たちの科学者たちを誇りに思います!彼らは最善を尽くし、常にインドを誇りに思わせてくれました。今こそ勇気を持つべき時です。そして私たちは勇気を持ちます!」
同氏は「我々は希望を持ち続け、宇宙計画に引き続き全力で取り組んでいく」と付け加えた。
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モディ首相は土曜日午前8時インド標準時(午前2時30分、グリニッジ標準時)にインド国民に向けて演説する予定で、着陸船の状況についてさらに説明する可能性がある。
いずれにせよ、チャンドラヤーン2号探査機は月の周りを周回しており、着陸機の運命に関わらず、ミッションのための実験観測を実施すると予想されている。
ISROは2008年に月を周回するミッション「チャンドラヤーン1号」を実施した。このミッションには、月面に衝突して物質を散布し、探査機による遠隔測定を行うように設計された衝突探査機が含まれていた。
同宇宙機関は 2013 年に火星探査機ミッションも成功裏に打ち上げました。®