英国国防省の請負業者であるインターサーブがハッキングされ、給与情報や近親者の詳細を含む、過去および現在の従業員最大10万人の個人情報が漏洩したと報じられている。
デイリー・テレグラフ紙によると、過去数年にわたる従業員情報最大10万人分が盗まれたという。インターサーブは現在、約5万3000人の従業員を雇用している。
情報筋は同紙に対し、氏名、住所、銀行口座の詳細、給与情報、近親者の詳細、人事記録および懲戒記録が盗まれたと語った。
同社は声明で、侵入は「今月初め」に発生したと述べ、詳細を明かさなかった。広報担当者は、ハッキングの影響を受けた人数や、同社の対応によって国防省のサービスに影響が出るかどうかについて、レジスター紙からの質問を無視した。
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「この作業には時間がかかり、一部の業務サービスに影響が出る可能性があります。インターサーブは情報コミッショナー(ICO)にこの件を報告しました。適切なタイミングで最新情報をお伝えします」と同社は声明で述べ、「元従業員、顧客、サプライヤー」に対し「一層の警戒」を呼びかけました。
国家サイバーセキュリティセンターは、報告されたセキュリティ侵害の余波についてインターサーブを支援していることを確認した。
インターサーブは、国防省の重要基地を含む、数多くの公共部門の契約を保有しています。同社のウェブサイトによると、同社は国防省傘下の35の拠点に拠点を置いており、フォークランド諸島、アセンション島にある大西洋中部の重要な英国空軍拠点、ジブラルタル、キプロスなどが含まれています。これらの海外基地の契約額は約5億ポンドと報じられています。
より身近なところでは、インターサーブはコーシャムにある国防省の重要かつ秘密のバンカーも管理しています。ここは「国防省の最先端の国際通信ハブ」と控えめに呼ばれています。実際、コーシャムには国防省のグローバル作戦セキュリティコントロールセンター、統合セキュリティコーディネーションセンター、そしてサイバーセキュリティオペレーションセンターが置かれています。
情報筋がエル・レグにささやいたところによると、機密サイトに完全にアクセスできる請負業者がハッキングされたというニュースに、コルシャムのかなりの数の人々が不満を抱くだろうとのことだ。®