ロシアの電気通信・マスコミュニケーション規制当局ロスコムナゾールは、安全なメッセージングアプリ「テレグラム」が同国から締め出されることを期待して訴訟を起こした。
モスクワはテレグラムに対して長年不満を抱いており、その起源は2017年半ばに同社が通信サービスプロバイダー登録の要請に応じなかったことにある。テレグラムとクレムリンは、暗号鍵へのアクセスをめぐっても対立している。
後者の論争が今回の事件の根底にあり、ロスコムナゾールは規則に従わなかったためテレグラムをロシアから追放しようとしている。
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テレグラムはこれまで、引き渡す鍵を持っていないため、ロシアの命令には従えないと主張してきた。
ロシア連邦通信・情報技術・監督庁(ロスコムナゾール)は、テレグラムがテロリストの秘密通信を可能にしていると非難したが、テレグラムは言論の自由を制限する意図はないと反論した。同社はまた、反体制派がテレグラムを利用していると主張し、イランからも批判を受けている。中国はテレグラムを全面的に禁止しているが、中国国内ではFacebookやTwitterのようなサービスにアクセスするのは困難だ。
Telegram は新たな訴訟について公式声明を出していない。®