イングランド銀行は本日、英国初のプラスチック紙幣、ウィンストン・チャーチルを描いたポリマー紙幣を発表した。
チャーチルの生誕地であるブレナム宮殿で行われた式典で、英国銀行総裁マーク・カーニーは次のように宣言した。「新5ポンド紙幣は、ノーベル文学賞を受賞した唯一の首相であり、歴史上最も偉大な政治家の一人であるサー・ウィンストン・チャーチルの功績を記念するものです。チャーチル自身が言ったように、『過去を忘れた国に未来はない』のです。私たちの紙幣は英国の集合的記憶の宝庫であり、チャーチルのように、私たちの新しいポリマー紙幣は時の試練に耐えるでしょう。」
カーニー氏は「血と労苦と涙と汗」の精神に触れ、こう付け加えた。「ポリマー紙幣は紙よりも丈夫で、財布に何度も折り畳んで入れたり、ポケットの中でくしゃくしゃにしたりしても耐えられます。ポリマー紙幣は、クラレットのしぶき、葉巻の灰のひとふり、ブルドッグの噛みつき、さらには洗濯機で洗っても大丈夫です。」
新紙幣に描かれたチャーチルの荒々しい肖像は、ユースフ・カーシュが1941年に描いた戦時中の指導者チャーチルの有名な肖像画から取られています。カーシュはシャッターを押す直前にチャーチルから葉巻を取り上げたことで有名で、そのためチャーチルはやや憤慨した表情を浮かべています。
この男から葉巻を奪うのは危険だ。写真:イングランド銀行
5ポンド紙幣は9月13日に流通し、その後、2017年にジェーン・オースティンの10ポンド紙幣、2020年にJMWターナーの20ポンド紙幣が流通する。
イングランド銀行は、オーストラリアやカナダを含む30カ国以上ですでに導入されているポリマー紙幣への切り替えにより、偽造に対する「耐性強化」が実現すると保証している。
紙幣の 5 ポンド紙幣は 2017 年 5 月まで法定通貨として扱われますが、その後は商店や銀行では利用できなくなります。ただし、イングランド銀行ではその後も引き続き交換します。®