ガリレオ衛星ナビゲーションシステムの大型化を発表

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ガリレオ衛星ナビゲーションシステムの大型化を発表

ヨーロッパは、本日のガリレオ11号と12号の打ち上げにより、ガリレオ衛星ナビゲーションシステムの起動にさらに2つの衛星が近づいたことになる。

2機の衛星は、フランス領ギアナのクールーにある欧州宇宙港から、グリニッジ標準時11時51分にソユーズロケットで打ち上げられた。ロシアの打ち上げ機が衛星を低軌道に打ち上げる間、高度約2万3500キロメートルにある最終的な中軌道への到達は、再始動可能な自律型ロケット「フレガート」の上段ロケットに託された。

ソユーズ上段ロケットから分離するフレガートと衛星の想像図

衛星とフレガート(右)がソユーズ上段ロケット(左)から分離する様子。ESA/J.Huartによる想像図

ガリレオ計画は2011年10月に本格的に始動し、軌道上検証(IOV)フェーズの一環として2機の運用衛星が打ち上げられました。さらに2012年10月には、完全運用能力(FOC)打ち上げ開始前の2機のIOV衛星が打ち上げられました。

本日の打ち上げにより、ガリレオFOC(宇宙空間観測衛星群)は8機の衛星から構成されます。ガリレオ5号と6号は2014年8月に打ち上げられました。ガリレオ7号と8号は2015年3月に地球を離れ、ガリレオ9号と10号は9月に打ち上げられました。

24機の運用衛星と6機の軌道上予備衛星からなるこの本格的なシステムは、2020年までに稼働開始予定で、1メートルの精度を実現します。欧州宇宙機関(ESA)は、「ガリレオの航法信号は、ヨーロッパ最北端のノルウェーのノルカップに相当する北緯75度まで、そしてそれ以上の緯度でも良好なカバレッジを提供します」と述べています。

「多数の衛星と慎重に最適化された衛星群の設計、そして軌道面ごとに3つのアクティブな予備衛星を利用できることにより、1つの衛星が失われてもユーザーに目立った影響は発生しないことが保証されます。」®

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